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2008年6月

愚かな復讐(13)

保雄は自宅で考えていた「岩田明をやったのは、恐らく同じ会社の高橋不二夫に

間違い無いだろう、しかし島村雄二をやったのは、いったい誰なんだ!山代辰夫か

警察は今でも山代を追っているが、確かに山代は島村を良く思っているはずが無い

島村を妬んでいたのは、事実だろう、しかし彼には決定的な証拠が無い状況証拠

では、無理だろう」

そんな事を考えて次の土曜にでも、今年の4月21日に、花水台の自宅マンション

から飛び降り自殺した、栗原しのぶの自宅と近所に聞き込んでみようと思っていた

翌日、平塚警察は8月13日の深夜に起きた事件のアリバイが、あいまいな、同じ

ガソリンスタンドの店員の高橋不二夫を盗難車を使用した、岩田明ひき逃げ殺人

の容疑で高橋不二夫を任意同行し、早速、刑事は、彼の取り調べに入った

「高橋!、お前、何時、何処で車を盗んだんだ!」

「俺は何もして無いですよ」

「嘘を言うな!、お前が盗んだ車の持ち主は分かってるんだ、お前はタイヤ痕

から見て、わざわざ、ハンドルを切って岩田にぶつけているな、そこまで分かって

るんだ、正直に言え!、言わないとお前の罪は段々と重くなるんだからな!」

「・・・・・・・・・・」

「お前は、会社にアルバイトに来ていた栗原しのぶと付き合って居たな、その

お前が、好きな、女をめぐって、お前と岩田はスナック「綾乃」で喧嘩をしたな

その喧嘩の、原因を言ってみろよ!」

「・・・・・・・・・・・・」

「そうか、言えないか、お前は好きな栗原しのぶを岩田に取られると思ってそれで

喧嘩になり、ひき逃げして殺したんだな!もう、警察は全て分かっているんだよ

正直に言え!」

高橋不二夫は

「すいません、確かに俺は、栗原しのぶを岩田に取られると思って居たんだが実は

とんでもない事が分かったんだ、奴は無理やり、栗原しのぶをレイプしてたんだよ

彼女が俺の携帯にメールでそう書いてあった、それが証拠だよ」

と言って、彼は

「すいません、俺の携帯のメールを見てください、彼女からのメールが入ってます」

刑事は、彼の携帯のメールを確認するように、側に居た刑事に話した

「そうか、それで、お前は彼女の、仇を取る積りで、岩田を8月13日の深夜に待ち

伏せて、ひき逃げした、そう言う事だな!」

「はい、そうです」

「そうか、分かった」

と、言って刑事は取調べ室を出て、報告に行った、

「課長、高橋不二夫が吐きました」

「そうか、分かった、早速、逮捕状を請求しよう」

と言って、部下に命令した

石倉良太は以前、保雄が高校の野球部の後輩の岩田清司がスナック「美江」で

紹介された2人の女性の内の一人、石倉直子の兄だった、彼は市内の見付町

で、3年前にお店を借りて、従業員2人と不動産の仕事をしていた、始めた頃は

苦労したが最近では、仕事も順調だった、時々妹の直子も手伝いに来てくれて

いたので、彼も助かっていた、そんなある日、石倉不動産の電話が鳴った社員

が電話に出ると

「おい、社長の石倉を出せ!」

と凄い剣幕で電話で怒鳴った、社員は

「今、社長は外出してますが」

と言った

「いいか、俺はお前の所の社長に「この土地は2年後に道路が出来る計画がある

から今が買い時だ3倍から5倍で売れるよ」と騙されて2年半前に、土地を買わさ

れた市川だ、良く言っておけ!このまま道路が出来なかったら、お前をぶっ殺す!

とな!」

と言って、電話は切れた、石倉は夕方、帰ってその話を社員から聞いたが

「あぁ、その話は、確かに俺がある所から聞いた話だから、問題ないよ」

と言って、問題にしなかった、それから、1週間後にまた市川と名乗る人物から

電話があって、この時は社長の石倉が出た

「もしもし、電話変わりました、石倉です」

「おい、お前、2年半前の事、忘れていないよな、お前はあの土地は2年後に

3倍から5倍で売れるから、今が買い得だと、俺に言ったんだぞ!忘れてねーな」

「あぁ、覚えてますが、私も、もしかしたら、騙されたかも、知れないんですよ」

「何ー何を、言ってやーがる、お前が道路が出来るなんて、言わなければ俺は

あんな、土地を買う訳がねーだろう、とにかく、俺が買った100坪5000万で

買ったんで、お前に同じ値段で買って貰うからな!分かったな何時お前の所に

言ったら言いか、教えろ!」

「いや、ちょっと待ってくださいよ、まだ、この話が嘘と決まった訳では無いので

もう少し、後半年待って下さいよ」

「いや、俺も、もう、ここの所の景気の悪さで、金が無いんだ、明日、もう一度

電話するから、事務員にでもいいから、金を取りに来る日を言っておけよ!

分かったな!」

と言って、電話は一方敵に切れた

石倉は、頭を抱えて考え込んでいた。

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愚かな復讐(12)

次の日の夜、保雄は、村田の所に電話した

「もしもし、あぁ、俺だよ、実は一昨日の夜に、内の会社の先日、殺害された島村

雄二が会社で、1番仲が良かったと言う、吉野裕也と言う男に話を聞いて、その

吉野と島村が時々行っていた、スナック「綾乃」と言う店に行って、情報を得て来た

んだが、実は確か8月13日に、ひき逃げされた岩田明が、勤めていたガソリン

スタンドにアルバイトで来ていた女性に、その岩田と同じガソリンスタンドで働いて

いる高橋不二夫と言う男が、そこの「綾乃」と言うスナックで、そのアルバイトの女性

の事で大喧嘩をしたらしいんだよ、それで、吉野は片方の高橋を、知っていたんで

止めに入ったんだが、自分も撒き沿いを食って、殴られたらしいんだが、その事で

岩田と高橋は憎しみ会いをしてたと言う事なんだよ、それが原因かどうかは分から

無いんだが、とにかく何かの理由で、そのアルバイトの女性が自宅のマンションの

踊り場から、飛び降りて自殺したと言う事なんだよ、だから、俺は、この岩田明を

ひき逃げしたのは、ハッキリとした証拠は無いが、その高橋不二夫が怪しいと思う

んだがな」

黙って聞いていた、村田は

「その飛び降り自殺なら、俺も現場に行って検証しているよ、確か、ちょっと待ってよ

あったよ、えーと今年の4月21日夜、8時半頃、花水台3-11の自宅マンションの

5階、踊り場から飛び降りて、全身打撲で死亡したよ、死亡したのは栗原しのぶ22歳

だが、どうして自殺したかは、未だに分かっていないよ」

「そうか、そこの辺りが分かれば、岩田明が高橋不二夫に、ひき逃げされた理由も

分かるかも知れないな」

と、保雄は言った、村田は

「そうだな、高橋不二夫を恐らく警察は今まで全く、ノーマークだったんだと思うんだよ

以前一度、彼が岩田の同級生と言う事で聞き込みに言った事はあったがな、明日に

でも、刑事課長に、俺が話してみるよ」

「あぁ、彼は必ず、何か知っているはずと、思うんだ、ガソリンスタンドに行けば高橋

の住所も分かるはずなので、頼んだよ」

と保雄は言った、と村田が

「お前は、どうするんだ」

「あぁ、俺は、彼女、えー栗原しのぶさんの事を、自宅やその近所に言って聞き込んで

自殺した原因を調査してみるよ」

「分かった、それじゃぁ、明日、課長に話してみるよ、それじぁまた」

と、言って村田は電話を切った

7月26日の夜に刺殺された、島村雄二の付き合っていた、女性の中の一人に

成瀬秀美と言う女性がいた、彼女は母親と弟の3人暮らしで、母親のよし子は

今年55歳で、働き過ぎたのが原因で、今は病気がちで子供達が働くようになった

ので、2人の子供達の夕ご飯を作るのが精一杯の仕事だったが彼女は無理をして

も「これくらいはやらなくては」と頑張っていた、そんな2人は、母親を楽にしてやる

為に一生懸命に働いていたが、ある日、秀美は友達に誘われた合コンで、島村や

吉野達と知り合いになった、その後、彼女は女性の扱いの旨い島村に引かれて

2人は男女の関係になっていた彼女は時々、島村のアパートにも出入りしていた

一人だった、もう、それから2年6ヶ月くらいは、たったのだろうか、秀美の弟の

隆は、そんな姉を見て

「お姉ちゃん、あんな男と、付き合うのは止めた方がいいよ」

と、言われては居たが、しかし、彼女の心は変わらなかった。

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愚かな復讐(11)

保雄は次の日に、会社の島村雄二と1番仲が良かったと聞いた、吉野裕也に

お昼休みに話を聞いた

「休み時間中なのに、呼び出して悪いね、実は君が会社で仲が良かった島村君

の事なんだが、彼とは良く何処かに飲みに行っていたんだろう」

「あぁ、その事ですか、えぇ、良く行ったのは、駅の南口にある、スナック「綾乃」と

言うお店が、多かったですね」

「ん、彼は、そこにも、好きな女性がいたのかな?」

「いや、島村はその後に、何か一人で「美江」と言う所に行ってたようですが」

「そうなんだ、で、そこの「綾乃」と言うお店は、どんな感じの、お店なんだ?」

「そうですね、そこの店は、意外とサラリーマンが多くて、そうだ、6ヶ月くらい前

でしたか、確か、私がそこの店に行き出してから、初めてですが、お客同士が

大喧嘩を始めまして、私は片方の方を知ってたんで、止めに入ったんですが

「俺の女を取ったの、取られたのって始まってしまって、大喧嘩で止めに入った

私も殴られてしまって、大変でしたよ」

「んー何処の人だったんだ」

「えー何か、袖が浜のガソリンスタンドの、同じ一緒に働いている奴等らしいん

ですが、そこのアルバイトに来ていた、女の子の事で始まったらしいんで、驚き

ましたがね」

「そうなんだ、処で、君は、その、片方の男性は知ったんだろう、何ていう人か

分るかな」

「えー、私の知っている人は、高橋不二夫さんと言う人ですが、そんな喧嘩なんか

する人には見えなかったんですが、何んでも、彼が好きだったその女性が、その

喧嘩があった後、2ヶ月後に自殺したらしいんですよ、それで、彼は奴が殺したんだ

何て、言っていたらしいんですが、その話はそのまま、立ち消えしてしまいましたが」

「その、喧嘩した相手の名前は、君は知らないんだね」

「えぇ、知りませんし、聞いていませんので」

「そうか、処で、島村雄二君が、スナック「美江」の弘美さん以外に付き合っていた

女性を知らないかな?」

「いや、知りません、でも、彼は確かにモテタと思いますよ、イケ面でしたからね」

「そうだね、いや、どうもありがとう」

と言って、保雄は彼と別れた保雄は、確か8月13日深夜に、ひき逃げされた

岩田明もガソリンスタンドに居たと聞いたが、1度、その南口の「綾乃」と言う

スナックに行って、そこの女性に聞いてみよう」

と、そう思って、その日の夜に吉野から聞いた、そこのお店に出掛けた、保雄は

南口に出ると、直ぐ近くの果物屋さんで聞いてみた

「すいませんが、この辺にスナック「綾乃」と言う、お店はありませんか?」

「あぁ、そこを曲がった角の店だよ」

と、そこの主人らしい男性が指差して教えてくれた

「どうも、ありがとう、ございました」

そう言って、保雄はその店のドアーを開けて中に入った

「「いらっしゃいませ」

と若い女性が、迎えてくれてた、保雄はカウンターに座って

「すいません、ビールをください」

と言って、何時もの用に店の中を見回した、女性がビールを持って来て注いで

くれた、保雄はお絞りで手を拭って、一口、ビールを飲んでから女性に聞いた

「すいません、私はこのお店に時々来ている、吉野裕也の会社の者ですが彼は

ここには、時々来るんですか?」

「えぇ、来ていますよ」

「彼から、聞いたんですが、以前、喧嘩の仲裁に入って、彼も殴られたって聞き

ましたが、最近は無いでしょうね」

と保雄は、笑いながら言った

「いや、もうそう言う事も、無いと言うか出来なくなりましたよ」

「何か、あったんでしょうか?」

「えー、喧嘩した片方の男性と三角関係だった、その女性も2人とも亡くなってしてし

まったんですよ」

「えー、本当ですか?」

「知らなかったですか、テレビでもやっていたんですよ」

「亡くなった男性は、何と言う人ですか?」

「岩田明と言う人とですよ、その女性を彼が、ここに1度連れて来たんで、私達は

三角関係だなと思っていたんですよ、それで、ガソリンスタンドでアルバイトをして

いた彼女が自殺したと聞いて、高橋さんが変だと思ったんでは無いですか」

「そうですか、分りました、どうもありがとうございました」

と言って、保雄は

「これは、高橋不二夫が岩田明を、ひき逃げしたのが、濃厚だな?」

そう思って、明日の夜にでも、村田と話してみようと保雄は思った。

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愚かな復讐(10)

茂田信男の家を出た刑事達は、次にそこから400メートルほど離れた同級生の

高橋富士夫25歳の自宅を訪ねた

「こんにちは」

と、玄関チャイムを押して言った

「はい、どなたでしょうか?」

と、言って、玄関が開いて、40代位の女性が出て来た

「すいません、私は平塚警察ですが、少し、お伺いしたい事がありまして、今日は

息子さんの、高橋不二夫さんは、おいででしょうか?」

「息子が何かしたんでしょうか?」

「あぁ、いや、ちょっと、同級生の岩田明君がこの近くの道路上でひき逃げされて

亡くなっていまして、その事を調べています、で、同級生の不二夫君に少しお話を

聞きたいと思いまして」

「そうですか、今、出掛けているんですが」

「お帰りになるのは、何時頃になるでしょうか?」

「多分、夕方5時過ぎになると思いますが」

「そうですか、それでは、その時間に又、伺います、失礼しました」

と言って、刑事は一旦、署に戻った、夕方5時半頃、刑事達は再び高橋不二夫の

自宅を訪ねた、玄関のチャイムを押して、出て来た先程の女性に

「こんばんは、先程、伺った警察ですが、お帰りに、なってますか?」

「はい、今、呼んで来ますので」

と奥に、息子を呼びに行った

「はい、何でしょうか」

と、ぶっきらぼうに、その男性は答えた

「すいませんが、貴方と岩田明さんは、同級生でしたね、最近、彼に会った事は

ありましたか」

「いや、無いですが」

「そうですか、彼がどんな女性と付き合っていたか、知っていましたか?」

「いえ、知らないです」

「そうですか、これは、仕事上、誰にでも聞いている事ですが貴方は岩田明さんが

車に跳ねられた、8月13日の夜の12時半頃は、何処にいましたか、事件当日

の夜ですが?」

「確か、その時間なら、自宅で、寝ていたかも知れないですね、ハッキリ覚えて

居ませんが」

「そうですか、それでは、何か彼の事で思い出した事があったら教えてください」

「はい」

と、そっけない返事をして、彼は奥に引っ込んだ、刑事達は顔を見合わせて

「無愛想な奴だな」

と、小声で言って、署に戻った

その夜、保雄は久しぶりに、中川の家に電話した

「もしもし、あぁ、中川、俺だよ、急に思い出した事があってな、お前に聞きたい

のだが、この間、殺された島村雄二の事だが、奴は誰と会社の中では気が合って

いたかな?」

「そうだな、同じ年だって言ってた、吉野裕也とは、時々飲んでいたようだけど」

「そうか、そうすると、スナック「美江」の他に何処かで、飲んでいたのかな?」

「んーその辺は分からないな、彼に明日でも、直接、会社で聞いたらどうだ」

「あぁ、そうだな、分かった、どうもありがとう、またな」

と、言って保雄は電話を切って、明日、吉野に聞いてみる事にした。

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愚かな復讐(9)

野川由美子と石倉直子は、市内にある大手のタイヤ工場の事務員で、働いていた

特に自宅が、同じ方向なので何時も帰りが一緒だったので、自然に仲良くなって

いた、その2人の上司に岩田清司がいた彼は8月13日の深夜12時半頃に西八幡

の横断歩道で、ひき逃げにあい亡くなった、弟の岩田明の兄であった石倉直子は

以前、兄の石倉良太と岩田明が友達同士だった事から、岩田明と付き合っていたが

結局、彼は、ひき逃げにあって亡くなってしまった、そんな事があってから由美子は

時々、落ち込んでいた直子を元気付ける為に、以前から、行っていたスナック「美江」

に今日も、仕事帰りに、彼女を誘った

「いらっしゃいませ」

と、カウンターの中から女性がいい、彼女達にお絞りを渡して

「何にしますか?」

と聞いた

「そう、じゃぁ、ビールをください」

と、カウンターに座って言った、とその時

「おい、君達、良かったら、こっちで飲まないか?」

と声がした、彼女達は声のした方を見ると、そこに、ニコニコと笑っている上司の

岩田清司の顔があった、その隣には何と豊田保雄が座っていた、2人の女性達は

「すいません、失礼します」

と言って、ボックス席に移った、岩田清司は、隣に座った保雄を2人に紹介した

「あぁ、それでは紹介します、こちらが、豊田保雄さん、俺の高校の野球部の先輩

だよ、先日、偶然ここで、出会ってね」

「こんばんは、豊田保雄です、初めまして」

と挨拶した、すると岩田は今度は、この2人は俺の会社の部下なんだよ、こちらが

野川由美子さんでこちらが、石倉直子さん」

と紹介すると、2人は

「初めまして、こんばんわ」

と挨拶した、4人はビールで乾杯して、色々と話し合いをしていた、直子は

「豊田さんは、お仕事は何をされているんですか?」

「あぁ、私は中原の会社でサラリーマンをしてますよ」

「タイヤ関係の会社って、最近はどうなんですか、景気は?」

と保雄が聞くと、岩田が

「いや、たいした事ないですよ、毎日、同じ事の繰り返しですよ」

「そうですね、何処も一緒ですね、野川さんは、趣味は何ですか?」

と保雄は聞いた

「そうですね、本を読むのが好きですね」

「へー、どんな本を読まれるんですか?」

「以外でしょうけど、スリラー小説などが好きで読んでますね」

「そうですか、私も探偵小説とか、刑事者が好きで読んでます」

保雄は自分が今、やっている警察の手助けになる、素人探偵をしている事は言い

出し、憎くて言わずにいた、保雄は

「そう言えば、岩田さんの弟さんが先日、大変な事になって、お悔やみします、まだ

犯人は捕まっていないんですよね」

「あぁ、俺もそうだけど、彼女」

と石倉直子を指して

「彼女も一時は、落ち込んでいたんだよ」

「え、そうだったんですか、それは大変でしたね、すいません、暗い話をしてしまって」

と言って、保雄は謝った、皆は

「それでは、もう一度乾杯だ、飲み直すか」

といい、皆で乾杯をした

翌日、平塚警察は岩田明の自宅から、借りて来た彼の同級生名簿を見て、彼の

自宅、近くの同級生の茂田信男の自宅に出掛けていた

「こんにちは、すいません」

と声を掛けると、玄関ドアーが開いて

「はい、何方でしょうか?」

と、20代の男性が出て来た

「はい、すいません、私達は平塚警察ですが、実は、お宅に岩田明さんの同級生が

いると聞いて来たんですが」

「はい、私ですが」

「あぁ、すいません、実は明さんは中学校の時は、どんな少年でしたでしょうか?」

「そうですね、そんなに目立つ方では無かったと思いますが、普通の子供でしたよ」

「学校の時に、何か変わった事があったような事は、無かったでしょうか?」

「いや、そんな事は、なかったですよ」

「そうですか、明さんが特に親しくしていた人は居ましたか?」

「あぁ、彼は、中学3年の時に、同級生の女性に初恋でもしたんでしょうか、噂に

なった事が、ありましたが、そのくらいでしたね」

「そうですか、彼とは卒業してからも、会った事はありますか?」

「あぁ、家が近いので、時々ですが、自分の家に彼女を連れて来ていたのを見て

いますよ」

「そうですか、どんな感じの女性でしたか?」

「いや、私は、女性を連れていたのは1度しか見てませんが、その人は普通の女性

でしたが」

「そうですか、どうも、ありがとうございました」

と言って、刑事は、次の同級生に自宅に向かった。

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愚かな復讐(8)

一方、保雄は7月26日の夜、明石町公園で、刺殺された島村雄二の女性関係を

調査していた、島村は保雄の勤める今の会社の、その前は何処で何をしていた

のか、彼は釣りが趣味と聞いていたがその関係のアルバイトでもしていたのか

或いは、ちゃんとした会社で働いていたのかを、彼のアパートの住人に聞き込みに

行った、保雄は、まず初めに、隣の部屋のドアーをノックした

「はい」

と中から声が聞えて、大学生と思える男性が出て来た

「すいません、私は先日、亡くなった隣の島村雄二君の同じ会社の者ですが会社

での彼の事は良く分っていますが、プライベートの事は全く分らなかったので

お分かりの事が、あったら教えて、頂けませんでしょうか?」

「あぁ、はい、そうでえすね、島村さんはかなり、女性関係が派手な人でしたね

何時も2,3人の女性と付き合って居たのでは無いでしょうかね、この部屋に

何時も別の女性を、連れて来ていたように思います」

「えぇ、そうですか、どんな感じの女性達でしたでしょうか?」

「そうですね私が見たのは、一見、夜の仕事をしているような方と、あ!そうそう

驚いたんですが、2年位前に、私がまだ、ここの部屋に引越して来たばかりの頃

でしたが、あのテレビのニュースでやっていた箱根の事故で亡くなった女性がこの

部屋に入る所を見ましたよ」

「えぇーその話は本当ですか?」

「はい、間違い無く、この目であの女性を見てますよ」

「当事、警察には言いましたか?」

「いや、警察は聞きにも来ませんでしたよ」

「と言う事は、この話は、私にしたのが初めてと言う事ですか?」

「はい、そうです」

「分りました、どうも、お手数掛けまして、ありがとうございました」

保雄は自分の車に戻り、考えた

「島村は、会社で見せる顔と、私生活の顔とは、かなりのギャップがあったんだ

もし、彼が野島正夫の妹の恵子と関係があったとしたら・・・・・・もしかしたら・・・

しかし、小田原警察はもう、恵子の死は事故死として処理してしまった、借りに

もし、島村が恵子を故意に湖、落としたとしたら、これは、殺人事件だ、しかし

動機何だ!何か女性の事で恵子が邪魔になったんだろうか又、当事の彼の

アリバイなどは警察は、恐らく、取ってはいないと思う、こん回の島村雄二の

刺殺事件は、2年前の野島恵子の事故死に関係があるのか?それとも島村

の他の女性関係に関係があるのか?調べる事が大切だな」

と、保雄は考えていた、その夜、野島正夫はスナック「美江」のカウンターで酒を

飲んでいた、暫らくして、その隣に酒でここで知り合った、山代辰夫が隣に座った

「ようー」

「あぁ、どうも」

と野島は言ったが、その後、どう切り出したら言いか迷っていた、野島は

「山代さんは、仕事、何してんの」

「あぁ、俺は、運送屋だよ、もう10年以上になるかな勤めて」

「へー市内にある会社なんだ」

「ん、近いほうが楽だからな、俺の住んでるアパートから近いんでな」

「アパート、じゃぁ、俺と一緒だよ、何処の辺なの」

「あぁ、八間通りのそばだよ」

「そうなんだ、俺は桃浜町のアパートだよ、あぁ、そうだ、この前この店に良く来て

いる、人が西八幡でひき逃げされたらしいね、ママさんがそう言ってたよ、俺は

その人と話した事は無いんだがな」

「へーそうか、どうせ飲酒運転か何かだろう、それで、犯人は捕まったのか?」

「いや、まだらしいよ」

「それより俺は、あの島村って奴が死んで、良かったと思ってるよ、あの野郎!

弘美と、いちゃ付きゃぁがって、頭に来てたんだ」

「あぁ、前にも、そう言ってたよな」

そこに、山代の携帯が鳴った、彼はドアーを開けて、外に出て話していた、彼は

戻って来て、カウンターの中に居る女性に

「悪いな、お勘定を頼むよ、ちょっと用事が出来たんで」

と、そう言って、支払いをして、帰って行った。

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愚かな復讐(7)

平塚警察では刑事が、金目の田代美加の自宅に、夕方5時ちょうどに電話した

「もしもし」

と電話を掛けると

「はい、田代ですけど」

と、若い女性が電話に出た

「すいません、こちらは先程伺いました、平塚警察ですが、美加さんは、お帰りで

しょうか?」

「はい、私ですが、何か?」

「あぁ、岩田明さんが、亡くなられた事はご存知ですね」

「はい、驚いています、彼は酔って居たんでしょうか?」

「えぇ、少しアルコールは検出されていますのでビールでも飲まれたんだと思います」

「そうですか」

「処で、貴女は、その岩田さんと、お付き合いをされて居たと聞いたんですが彼は何か

お金に関して、話してませんでしたか?」

「いや別に、聞いてませんが」

「そうですか、彼には他に、女性でも男性でも友人の話は貴女としましたか?」

「いえ、全くそう言う話はしていませんし、私の知っている限りは、何方とも会って

ませんが」

「そうですか、分りました、どうもありがとう、ございました」

そう言って、電話を切って、刑事達は

「これは岩田明の自宅に行って、彼の家で聞いた方が早いな」

そう言って、刑事達は

市内の西八幡の376の彼の自宅に行って聞いてみた

「夜分、すいません、平塚警察ですが、少し伺いたくて、又来ましたが明さんは元々

この、西八幡に生まれ育ったんですよね」

と、父親らしい男性に聞いた

「はい、この近くの、中学校と高校は、平塚農業高校に行きました」

「そうしたら、この近くに、明さんの同級生はいますよね」

「えぇ、何人か居ますよ、でも自宅が分りませんよ」

「何か、中学の時の卒業名簿のような物があれば、分かるのですが?」

「あぁ、そうでしたね、探してみますが、明は自分の部屋が散らかし放題で何処に

あるか、少し時間が掛かると思いますが、探してから来て頂いた方がいいのでは

無いかと思いますが」

「そうですか、それでは、後1時間くらいしたら、こちらに、もう1度来て見ますので

それで、探されてなかったら、明日又、伺います」

「あぁ、そうしてください、今から、探しますから」

「それでは、宜しくお願いします」

刑事達は、そういい戻っていった

その頃、警察の鑑識課にいる村田亮の後輩の西川良一は隣の同年の野島正夫

と、良一の部屋で飲んでいた

「実はスナック「美江」に時々来る、良く話していると言う、山代辰夫の事なんだが

警察は、彼が、先日、西八幡で起きたひき逃げ殺人の、ホシでは無いかと見ている

ようなんだよ、確かに車は盗難車だったし、証拠もまだ不十分で動機もまだ確証が

無いんでな、そこで、君は彼と時々「美江」でよく話すと聞いたんで、出来たら、少し

彼を探ってくれると、助かるんだがな?」

「あぁ、そういう事か、いいよ、ただ俺はプロでは無いので、何処から聞いたら言いか

分らないんだがな」

「いいんだよ、普段通りに話していて、何か、可笑しいと思った事を話して貰えれば」

「そうか、出来るか出来ないか、分らないよ、一応、今度、会ったらそれとなく聞いて

みるよ」

「そうか、悪いな、それじゃぁ、頼むよ」

そう言って、2人は焼酎で乾杯した、翌日、西川は署に出ると、直ぐに村田亮に

「おはようございます、先輩、昨夜隣の、野島君に山代辰夫の件、話して置きました

「あぁ、そうか、それで、OK、してくれたんだな」

「はい、まぁ、素人ですから、何処まで聞き込んでくれるかは、分かりませんが」

「あぁ、いいよ、その時は、まだ、手があるからな」

と言って、村田は

「保雄にも頼んで置いた方がいいかな」

と思っていた。

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愚かな復讐(6)

平塚警察では7月26日に明石町公園で殺害された、島村雄二の事件も捜査を

続けていた、現在までに分かった事は島村雄二は野島正夫と同じスナック「美江」

で、話はした事が無かったが、同じ客として行っていたようだった、その野島と良く

カウンターの隣同士で話していたのが山代辰夫であった、山代はやはりスナックの

女性の弘美に夢中になっていて、島村雄二の事を弘美の件で妬んでいた、前に

「あの野郎ー全く、気に入らねー野郎だ!」

と、野島には話していた、警察は島村雄二が殺された7月26日の山代辰夫の

当日の夜、11時から12時の、アリバイを捜査したが、独り者の山代は

「自宅でテレビを見て、そのまま、寝てしまったよ」

と証言した、当然、彼のアリバイは無いと同然であった、しかし警察は立件、出来る

ような、確りとした証拠を握って居なかった為、刑事は山代にピッタリと張り込んでい

て山代がやったと言う、証拠を掴むのに苦労していた

野島正夫のアパートの隣に越して来た、西川良一は先輩の村田亮に

「先輩、これは私の隣に住んでいる、野島正夫さんという人に聞いたんですが、彼も

時々、スナック「美江」に行くそうなんですが、彼の飲み仲間の山代辰夫が良く島村

の事を「気にいらねー奴だ!」と、島村と弘美が話していると、焼いていたと言う

事ですよ」

「そうか、刑事課では、今、山代に張り付いて裏取りをやっているそうだが、証拠が

今ひとつ、無いんだと苦労しているらしいよ」

「そうですか、山代の事を野島に聞き込んで貰うように、私から言ってみましょうか

私が言えば、彼はやってくれるはずですよ」

「そうなのか、分かった、それとなく野島さんに言って、聞きだして貰うようにして

貰えれば、ありがたいよ、中々自分がやったとは言わないだろうが、話の中で何か

を掴めれば、そこから証拠品の包丁とか、その捨て場所とかが掴めれば最高だよ」

「分りました、それでは、今夜にでも彼に話してみます、それと、この前、お話した

野島の妹の恵子さんの2年前の芦ノ湖での事故か自殺か事件なのか、何ですが

どんな、感じでしょうね」

「あぁ、それとなく主任に聞いてみたんだが「小田原警察は事故死、つまりボート

から、転落しての事故死と断定してしまっている以上、それをひっくり返すには

それなりの、大きい証拠が無ければ無理だろう」と言う事だよ」

「そうですか、分りました、それでは失礼します」

と言って、西川は仕事場に帰った、その頃、平塚警察の別の刑事達はガソリン

スタンドの女性から聞いた岩田明と付き合っている市内の金目に住んでいると言う

田代美加の自宅を探していた、ちょうど前から歩いて来た、60代くらいの男性に

聞いてみた

「すいません、この当たりに田代美加さんと言う方の、自宅はありますでしょうか?」

「田代んと言ったら、そこの、ほら、見えるだろう、黒い瓦屋根の大きな家だよ」

と教えてくれた

「あぁ、どうもすいません、ありがとうございました」

刑事達は20メートルほど歩いて、そのお宅に行くと、立派な日本風の大きな家が

そこにあった、玄関の横のインターホンを刑事は押した

「はい、何方でしょうか?」

「すいません、私は平塚警察の者ですが」

と言うと

「ちょっと、お待ちください」

と言って、「ガラガラガラ」と玄関の引き戸が開いて、40代ほどの女性が出て来た

「あぁ、どうも、すいません、こちらに美加さんと言う方は、おいでですか?」

といいながら、警察手帳を見せた

「はい、今、会社ですから、夕方で無いと帰らないですけど」

「夕方は何時頃に、お帰りですか?」

「決まってませんので、電話してから来てもらえますか?」

「はい、で、番号は?」

「はい、23-****です」

「分りました、では夕方、電話してから、伺いますどうもありがとうございました」

と言って、刑事達は一旦署に戻った。

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愚かな復讐(5)

主任刑事から言われた、若い刑事は

「では、ご案内しますので、こちらに」

と言われた2人は、遺体安置室に案内された、先にドアーを開けて刑事が入り

「どうぞ、お入りください」

と言われ2人は、中に入った

「それでは、ご確認ください」

と言って刑事は、遺体の顔を覆っていた布を取った

「あぁー、明!明!」

と、父親は叫んで、遺体の顔を摩った、兄の清司はグッと涙をこらえて、心の中で

「明、お前の仇は、俺が取ってやるかやな」

とそう思っていた

その朝、保雄の所に村田から電話があった

「もしもし、あぁ、俺だよ、実は昨夜、12時半頃に西八幡の信号機のある交差点で

横断歩道を渡っていた、市内、西八幡376の岩田明25歳が平塚駅方向から来た

白い中型の乗用車に跳ねられて、即死したよ、死因は全身打撲のショック死のよう

だよ、ただ、鑑識官の言うのには「タイヤ痕から、見ると、これは故意のひき逃げと

思われますね、タイヤ痕が、害者に直接ハンドルを切って当たって行ったように見ら

れます」とそう言っていたらしいんだよ」

「そうか、それが本当なら、これは何かの怨恨による、殺人と言う事になるな、で車は

厚木方向に逃げたんだろ」

「あぁ、そうなんだよ、あ!それから目撃者の話では、車のナンバーは湘南、すの

12までは、読み取ったんだが、その後が分からなかったらしいよ」

「そうか、それだけ分かっていたら、しかし、そうか、恐らく盗難車だろうからな、車の

部品は落ちていたんだろう」

「ん、テールランプ、ライト、塗装痕が害者のズボンに付着していたんで、今、鑑定中

らしいよ」

「そうか、盗難届けが出ているはずだよな」

「あぁ、今日中に恐らく、車種が特定されると思うんだが、まぁ、その前に各、警察に

聞いて、照らし合わせも、するんではないのかな」

保雄は

「亡くなった、その岩田明と言う人の、交友関係をまずは調べる必要があるな」

「あぁ、それは、今日から始めるはずだよ」

「そうか、俺に何か、手伝う事があったら言ってくれ」

そう言って、保雄は電話を切った

平塚警察では、早速、刑事達が亡くなった岩田明の自宅と勤め先に聞き込みに

言った、岩田明は市内の、袖が浜にあるガソリンスタンドに勤めていた刑事達は

早速、岩田の勤めるガソリンスタンドに出掛けて行った

「こんにちわ、こちらは岩田明さんが、働いていた、スタンドでいいですか?」

「はい、そうですが、何か?」

「あぁ、まだ、ご存知無かったですか?実は岩田さんが、昨夜の12時半頃に車に

跳ねられて亡くなったんですよ、ご遺族からは電話か何か無かったですか?」

「えぇ、まだ、そうですか、彼の自宅に連絡してみます」

「それで、少し岩田さんの事を伺いたいのですが、彼には、付き合っていた女性は

居ましたでしょうか?」

「はい、私は一度しか見てませんが、休みの時に、自家用車の助手席に彼女を

乗せて、ここのスタンドで、ガソリンを入れて行った時、見ています」

「ほー、それは何時頃でしょうか?」

「確か、6月頃だったと思いますが、日にちまでは、覚えていませんが」

「そうですか、他に彼の友人関係を、聞きたいんですが、会社では、何方と仲が

良かったんでしょうか?」

「いや、特別誰と、言う訳でなく、普通に皆と話していましたが」

とそこまで、行った時、一人のここの女性が

「岩田君は、モテタから他にも女性と、付き合ってたみたいよ」

と言った、刑事は

「その岩田さんが付き合っていた、2人か3人の女性の名前を知らないですかね」

「私、一人は知ってるわよ」

「あぁ、そうですか、何と言う女性でしょうか?」

「確か、田代美加さんと言ってたかな、実は前に一度、カラオケに岩田さんと、その

田代美加さんと3人で行った事があったんで、覚えていたのよ」

「そうですか、その田代美加さんの、自宅は知っていますか?」

「確か、金目だと聞いてたけど、何でも、お金持ちの娘だって岩田さんが言ってたわ」

「そうですか金目の何番か分からないでしょうね」

「すいません、そこまでは、聞いてません」

「そうですか、どうもありがとうございました、また分かった事があったら署に電話し

てください」

そう言って、刑事は帰って行った。

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愚かな復讐(4)

平塚警察から刑事と鑑識官が現場に着いた、その後に続き救急車が到着した

救急隊員と鑑識官は、害者が歩道から10メートル以上、飛ばされている事から

「これはかなりのスピードで当たっているな」と言って、害者を見た害者はすでに

心肺停止状態であったので、救急隊はAEDで心臓に電気ショックを与えた3回

程、やっただろうか、残念ながら害者の心臓は2度と動く事は無かった鑑識官

と救急隊員は害者の死亡を確認して、救急車は引き返して行った、主任刑事は

「害者の名前と住所は分かったのか?」

「はい、運転免許証から、平塚市西八幡376番地、岩田明25歳です」

「死亡時間は?」

「はい、日が変わりまして、8月13日午前12時45分死亡です」

「そうか、直接の死因は何かな?」

「はい、これは科捜研で、検死をして見ませんとはっきり言えませんが全身打撲

による、ショック死ではないかと思われます」

と、そこに若い鑑識官が

「主任、このタイヤ痕ですが、可笑しいですよ、何故か車の方が、ワザと害者に

当たって行ったように思えるのですが?」

主任刑事は、そのタイヤ痕を見て

「んーそう言えば、そのように見えるな、何枚か写真を取って置いてくれ、それと

もし、そうなら、これは盗難車両の可能性があるので各署に車種を特定で出来た

ら、盗難届けを見て貰うように手配してくれ、それで、第一発見者は何処かな?」

「はい、今、呼んで来ます」

と言って、直ぐに40代くらいの男性を連れて来た、主任刑事は

「どうも、遅い時間にすいません、貴方は加害者の車を見ていますか?」

「はい、少しですが、確か湘南ナンバーでした、確か「す」の12までは分かったん

ですがその後の数字が分かりませんでした」

「そうですか、車はどんな感じの車でしたか?」

「確か、白い中型の乗用車でした」

「運転していた人間は見えなかったでしょうね」

「はい、多分、男性だとは思うんですが、ハッキリとは分かりません」

「どうも、お手数掛けました、お引取り頂いて結構です」

そう言って、主任刑事は

「車両の破片は出てるのか?」

「はい、テールランプ、ライト、それに害者のズボンに塗装痕が付着していました」

「そうか、何とかこれで、捜査しよう、早く上げないと、この仏さんが可哀想だよ」

主任刑事は、そう言って署に連絡を取っていた

刑事は、害者の遺留品から、携帯電話を見付けて、害者の自宅に連絡をした

「もしもし、岩田明さんのお宅ですか」

「はい、そうですが」

「実は、つい先程129号線の西八幡の信号機の交差点で明さんと思える男性の

方が、車に跳ねられて、残念ながら亡くなられました、直ぐに平塚警察に来て御遺体

の確認をして貰いたいのですが」

「えぇー本当ですか!分、分かりました!直ぐに行きます」

20分後くらいに、岩田の家から、30代くらいの男性と父親らしい男性が車で警察に

着いた、

「すいません、私は岩田明の家の者ですが、明は何処でしょうか?」

「あぁ、ご苦労様です、簡単に刑事主任から説明があるようですから、それから直ぐ

すいませんが、こちらでお待ちください」

暫らくして、刑事主任が来て

「すいません、お待たせしました、えぇ、本日の午前12時半頃ですが、西八幡の

交差点で、南方面から来た、白い乗用車が青信号で横断歩道を渡っている、男性

運転免許証から岩田明さん25歳を、かなりの早いスピードで跳ね飛ばして厚木

方面に逃走中です、警察は直ぐに厚木警察に連絡して、一斉検問を現在もやって

いると思います、で、死亡時間は本日8月13日午前12時45分です、死因は

全身打撲による急性ショック死です、それから遺留品は今、鑑識が鑑定中ですから

後でお返しいたします、では、その後は葬儀社に、ご連絡を取ってください、では

彼が今」

と言って、刑事主任は出て行った。

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愚かな復讐(3)

野島正夫には4歳年下の妹の恵子がいた、彼は中学校3年生の時に父親が経営

していた、自動車部品工場が不渡りを出して、あえなく倒産した、その事で悩んで

いた正夫の父親は、自宅借家の裏の木にロープを結んで、首吊り自殺をした

その後、彼は母親と妹の恵子と3人で、頑張って働き、兄弟は成人した正夫は現在

市内にある、大手の製菓工場で働いていた、又、妹の恵子もパン工場で働き生活

していた、野島正夫はもう、2年ほど前から、明石町のスナック「美江」に行き良く

飲んでいた、現在、独身の正夫は新しく、スナック「美江」に入って来た、弘美に

島村とは違う感情を持っていた、それは約2年前の7月16日の朝の事だった彼の

自宅の電話が鳴った、正夫は

「もしもし」

と電話に出た

「すいません、こちらは小田原警察ですが、野島恵子さんのお宅ですか?」

「はい、そうですが、何か?」

「はい、実は今朝方、箱根の芦ノ湖で、遺留品から野島恵子さんでは無いかと思わ

れます、ご遺体が水面に浮いているのを、早朝の釣り人が発見しまして、すいませ

んが、直ぐに小田原警察に来て確認をしてください」

正夫は一瞬、青くなり、身体が震えた

「は、はい、分かりました、小田原警察に行けばいいのですね」

「そうです、では、お願いします」

それから、正夫は母親を連れて小田原の警察署に遺体の確認に行った、そこには

変わり果てた、妹恵子の遺体があった、その妹に何処か似ている、弘美に彼は

何か親しみを感じていた、彼は妹の事を今でも時々思い出していた、ここのスナック

に、飲みに来たのも、初めは、その事がきっかけで、頭がむしゃくしゃしていた時に

ふらりと入ったのが、このスナック「美江」だったのだ、彼は、何故、男性との付き

合いの無い恵子が芦ノ湖に行ったのか、何か悩んでいる事でもあったのか警察は

一人で夕方、ボートを借りて芦ノ湖の湖に出て行ったと言っているが彼女がそんな

女性では無い事は兄の正夫が1番良く知っていた、正夫は、もう1度、捜査をしてく

れと警察には頼んだが、水死である事は間違いない、ボートに乗った時は一人

だった、と言って、警察では正夫の言う事を聞き入れてはくれなかった、正夫は

市内の虹が浜のアパートに現在、母親と2人で住んでいた、ちょうど1年ほど前に

正夫の部屋の隣に西川良一と言う、正夫と同年の男性が一人で入居して来た

毎朝、挨拶をしてる内に、打ち溶けて2人は同じ年の今年30歳と分かり、最近では

時々、彼の部屋に行って、酒を飲む仲になっていた、西川良一は何と仕事が平塚

警察の鑑識課の村田亮の後輩であった、そんな事から、彼は妹が箱根の芦ノ湖

で水死した事など、不振な点を彼に話した、彼は

「一応、これは小田原警察の管轄なので、中々難しいが、一応俺の先輩に話して

置くよ」

そう言ってくれたので正夫は、何か少し安心した、そんな8月12日の夜12時半頃

市内、西八幡の国道129号の横断歩道で、青信号で横断していた、男性が跳ねら

れる、所を、そこの近くを、たまたま歩いていた男性が「ドーン」と言う音を聞いて

音のした方を見たら、そこにある街灯の下で、人らしい物が倒れているのを見て直ぐ

110番して来た、そかし、男性を跳ねた車は、そのまま、厚木方面に逃走した。

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愚かな復讐(2)

保雄は、その日の夜8時頃、スナック「美江」に初めて出掛けて行った

「いらっしゃいませ」

とスナックのドアーを開けると元気な声が聞えて来た、保雄は中に入って一回り

見渡してから、カウンターに座った

「何にしますか?」

と若い女性が、お絞りを持って聞いて来た

「えぇーと、じゃぁ、ビールをください」

保雄は、その女性に

「ここには、女性は何人いるんですか?」

と聞いてみた

「えぇ、ママを入れて5人です」

「今日はママさんは、これから出勤なんですね」

「そうね、ママは何時も9時頃ですから」

「処で、島村雄二さんはご存知ですよね」

「はい、知っていますが、警察の方ですか?確か殺されたと、聞きましたが怖い

ですね」

「そうですね、私は警察ではありません、彼とは同じ会社の者ですが、昨夜も彼は

こちらで飲んでいたと聞いていますが、本当ですか?」

「はい、確か、弘美さんが、相手をしていたと思いますが」

「そうですか、その弘美さんは、今日はこれからですか?」

「いや、今日は、何か用事があるから、休むと、さっき電話がありました」

「そうですか、処で内の中川君を知っていますか?」

「えぇ、良く知っていますよ、確か彼が、最初に島村さんをこのお店に連れて来た

用に思いましたが」

「そうですか、中川は最近はここに、来てますか?」

「いえ、そう言えば最近は見えていませんね、中川さん会社には出てるんでしょう」

「えー出勤してますよ」

と話をしていた時、お店のドアーが開いて、原口千恵子が出勤して来た

「おはようございます」

と言って、保雄を見て

「いらっしゃいませ」

と保雄に挨拶をした、保雄も

「どうも、初めてですね」

と言って、保雄は

「もうご存知でしょうけど、こちらに来ていた島村君と言うのは、内の社員なんで

良くここで、飲んでいたと聞いて、今日、初めて来たんですが、彼は誰か悪い

男か誰かと、喧嘩をしていたような事は無かったでしょうか?」

「いえ、そんな事は無かったと思いますが、本当にテレビを見て驚きました」

「そうですか」

と言って保雄はビールを飲んで

「実はここだけの話ですが、内の中川が、今、警察に連れて行かれて事情聴取

を受けているんですよ、それで君達に聞きたいんだが、その中川に付いて昨夜の

11時から12時くらいの事を、何か知っていたら、教えてくれないか?俺達、皆、

彼の事を心配してるんだよ」

と言うと、千恵子が

「それは、どう言う事?」

「いや、中川が、内の会社に警察が来た時に、昨夜のその時間のアリバイを聞か

れて、言わなかったので、警察署に連行されたんだよ」

と言うと、千恵子は慌てて

「すいません、ちょっと来て」

と言って、保雄を外の連れ出して言った

「ごめんなさい、実は中川さん、いい人なんで、私、甘えちゃって、実は私が最近

離婚したんで、お店に来るにも、子供達が居ると来れないので、保育所に行って

頼んだんですが、まだ、かなり待たないと、順番が廻ってこないので、その間彼が

「俺が、暫らくなら、子供の面倒を、見てやっていても言いよ」って言ってくれて、私

つい、甘えちゃって、すいません」

その話を聞いた、保雄は奴らしいと思い

「そうだったんですか、いやこれで分かりました早速その事を警察に話しますので

すいませんが、貴女は、その事が間違い無いと証言してください」

と言って、保雄は直ぐに村田に電話を入れて、その事を話した

「そうか、やっぱりな、それでは俺は今、自宅なので、これから電話して知り合いの

刑事を、直ぐにそこに行かせるように手配するよ、確かそこは明石町の「美江」と

言うスナックだったよな」

「あぁ、そうだよ、じゃぁ、よろしく頼むよ」

そう言って、千恵子に

「警察が、今来ますので、その事を話してください、どうもありがとうね」

と言って、2人は中に入った、保雄は又、ビールを頼んで飲み始めた。

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愚かな復讐(1)

島村雄二は山梨県の富士吉田町の出身で、自宅は農家の次男坊に育った

しかし彼は、高校を出ると何故か父親の後妻の房子とは、粗利が合わずに

神奈川県に出て来て、ハローワークで現在の会社を紹介された、その会社は

中原にあって、プラスチックの製造成型会社で「中菱工業」と言う会社であった

そこは豊田保雄や中川昇が働く会社で彼は、中川昇の部下の一人であった

彼は人なつこい性格で、中川とは仲が良かったので、良く2人は中川が行く

明石町のスナック「美江」に行き飲んでいた処が最近、彼はそのスナック「美江」

に入って来た、弘美と言う女性に夢中になり、毎日のように、一人で、その店に

出掛ける様になっていた、そんな、7月27日の早朝6時に、毎日、同じ道を散歩

していた老夫婦が明石町の公園で、男性のが仰向けに倒れて、胸から血を流して

いる所を発見して、110番して来た、早朝、平塚警察署の無線機に入電が入った

「至急!至急!神奈川本部から平塚!」「平塚ですどうぞ」「只今110番、入電中

平塚市明石町公園に置いて現在、若い男性が胸から血を流して倒れているとの

入電あり、各車両にあっては、至急、現場に急行されたし、以上神奈川本部」

「平塚3から神奈川本部」「神奈川本部ですどうぞ」「平塚3にあっては只今、現場

に急行中、以上平塚3」「神奈川本部了解!」との無線で刑事達や、鑑識官が

素早く車に乗り込んで現場に急行した現場に着くと、警察官が現場の保存の為

黄色いテープを張って関係者以外の立ち入りを制限していた、刑事達は鑑識官と

現場検証を始めた、現場を見た主任刑事は

「害者は、何処の誰だ」

と言った、若い刑事が

「現場から出た遺留品の運転免許証から、害者は島村雄二28歳で住所は

平塚市花水台3-12のアパート住んでいます又、遺留品から会社は市内中原

の中菱工業と言うプラスチック関係の会社の社員です」

「そうか、それで死因は?」

「はい、何か包丁のような者で、胸を刺された刺殺と思われます」

「死亡推定時刻は?」

「はい、およそ昨夜の11時から12時の間と思われますが」

「それで凶器は出たのか?」

「いや、犯人が何処かに、持ち去ったものと思われます」

「そうか、近所で目撃者が居ないか、捜査してくれ」

「害者、から、何か分かった事があったのか?」

「はい、遺留品の中に会社の中川昇と言う人の作業資料のノートが出てますが

これの一部が引き裂かれたようになってるのが、気になりますが、又少量ですが

血痕も付着していますので、検証します」

「あぁ、それと指紋をとって照合してくれ、後は足跡は出そうなのか?」

「はい、足跡は、無理ではないかと思われます」

「ではその中菱工業に行って、その中川昇に事情を聞いて来てくれ、それから

指紋と血液型を聞いてくれ」

そう言って、主任刑事は署に連絡を取っていた

刑事は、中川昇の居る中菱工業に行き、警察手帳を見せて

「すいません、実は今朝方、明石町の公園で、お宅の会社の島村雄二さんが

殺害されたのが発見されまして、その事に関して、お宅の中川昇さんに伺いたい

事がありますので呼んで頂けませんか?」

「はい、分かりました」

そう言って、中川を呼んで来た

「あぁ、どうもすいません、実は島村雄二さんが、今朝方、明石町公園で殺害され

ているのが発見されまして、その側に、貴方の作業資料のノートが置いてありま

した、そのノートから、血痕が採取されましたので貴方の血液か或いは被害者の

方のかを調べますから、貴方の血液型を教えてください」

「えぇ、その話は本当ですか?あのノートは彼が「勉強したいので貸してくれないか」

と、言ったので、貸したんですが、そうですか、あぁ、私の血液型は0型です」

「そうですか一応、誰れにも聞いて居ますので、すいませんが貴方は昨夜の11時

から12時の間、何処で何をされていたでしょうか?」

「あぁ、実は用事がありまして、ある場所に行っていたんですが」

「その場所は、何処ですか?」

「いや、それは、プライベートな事ですから、言えませんが」

「それは、困りましたね、それを言って貰えないと、貴方を容疑者の一人と考えなく

ては、いけなくなりますので、お話ください」

「いや、それは、ちょっと不味いんですが」

「そうですか、では、署に来て頂ますので、すいませんが、車に乗ってください」

そう言って、刑事達は中川の身柄を署に連行した、中川は最近会社の部長の

娘の幸子と婚約する話が出ていた、人のいい彼は、それとは別にスナック「美江」

で働く、最近、夫と離婚した2人の子供を持っている、千恵子から、色々と事情

を聞いて、優しい彼は、彼女を少しでも、金銭的に助ける為に、千恵子の子供を

彼女の自宅で、彼女の帰るまで面倒を見てやっていたので、その事が会社や

部長の娘の幸子に分からない用に、黙っていたのだった、だから昨夜も子供を

面倒を見ていたので、アリバイは確りとあった、保雄は中川が警察に連行された

と聞いて、直ぐに、村田に電話して

「彼が、人を殺す事など出来る人間では無い事は、お前も知ってるだろう、彼は

何か、言えない事情があるんだよ、俺が、その事情を何とか聞きだすまで中川

を頼んだよ」

と、そう言って保雄は、調査を始める事にした。

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