裏切り(2)
平塚警察の刑事主任と高橋刑事は、先ず始めに「立花株式会社」本社ビルの酒の
卸し業をしている松風町の3-16を訪ねた、ビルの入り口から受付に行き
「こんにちは、すいませんが、私は平塚警察の者ですが、もう、ご存知と思いますが
昨日の午後4時半頃に「焼肉立花」の6号店の店長の野田正夫さんが殺害されまし
て、その事に付いて、お話を伺いたいのですが」
と、言って警察手帳を見せた
「はい、少々お待ちください」
と受付の女性がそう言って席を外した、暫く待っていると
40代位の、体格のいい男性が来て
「どうも、お待たせしました、私は総務課長の徳永と言います」
と言って名詞を渡してくれた、2人はそれを受け取り
「焼肉立花」の6号店の店長の野田正夫さんが、昨日の午後の4時半頃に、自宅で
刺されて亡くなりましたのですが、その事で、伺いますが彼は、会社で誰かに恨まれ
ていたような事とか又、可笑しな噂があったような事は、聞いていませんか?又、
彼が会社で1番、仲良くされていた方は何方でしょうか?」
「はい、それでは、、すいませんが応接室に、移って頂いてよろしいですか、では
こちらに、どうぞ」
と、言われて2人は、その徳永と言う男性の後に続いて、応接室に入った、彼は途中
女性に、お茶を持って来るように頼むと、ソファーに座って話した
「実は彼は付き合っていた女性がいたと言う事を聞いて、昨日、直ぐにその女性の事
を聞きに行きましたが、実はその女性の名前は、中田由美さん24歳と言って、今月の
3日に国道129号線の田村の交差点の歩道橋から飛び降りて、車に跳ねられて亡く
なっている事が分かりましたが、ご存知でしたでしょうか?」
「いや、そうでしたか、それでは交通課に今、電話して聞いてみます」
と、言って高橋刑事はドアーの外に出ると、携帯電話で連絡を取った電話が終わり
入って来た高橋刑事は
「主任、間違い無く7月3日夜、8時前後に129号の田村の交差点の歩道橋から
中田由美24歳と言う女性が、飛び降りて自殺していました」
「そうか、自殺したのか、と言う事は、この2人の間に何か問題があったんだな?
その事に付いて、徳永さんは何か聞いていませんか?」
「はい、私は野田君の顔は知っていましたが、直属の上司ではないですから」
「あぁ、そうですか、そうすると野田正夫さんの直属の上司は、何方なんですか?」
「はい「焼肉立花」の1号店の店長の広瀬啓一と言う係長が、全ての店を見ていまし
たので、その広瀬から聞けば彼が、親しくしていた人間が分かると思いますが」
「そうですか、すいませんが、その1号店の場所は何処になるでしょうか?」
「はい、紅谷町の5-13になりますが、まだこの時間ですと店は開いていませんが」
「そうですか、で、何時から開店ですか?」
「午後5時からです」
「わかりました、それではその時間に広瀬啓一、えーと係長さんにお話を伺いに行き
ますので、出来たら、連絡を入れて置いて頂きたいのですが?」
「はい、承知しました、伝えて置きます」
「お願いします」
と言って、2人は一旦、署に戻った、帰り掛け高橋刑事は
「主任、中田由美の自殺した事で、野田が殺されたとしたら、中田由美の身辺にいる
人物が野田正夫をやったと言う事になりますね」
「あぁ、そう言う事も考えられるな、署に戻ったら、交通課から捜査資料を借りて来て
くれないか?」
「はい、分かりました」
平塚署に戻った高橋刑事は交通課から今月3日に市内田村の交差点の歩道橋から
飛び降り自殺した中田由美に関しての、資料を借りて来て調べると
「主任、彼女は母親と、6歳離れた兄がいますね」
「父親は、いないのか?」
「はい、15年前に協議離婚していますね」
「そうか、で母親と兄の名前は?」
「はい、母親は中田静子60歳です、それから兄は中田純一今年30歳です」
「そうか、母親と兄の勤め先は分かってるのか?」
「はい、調べてあります」
「そうか、それでは、手分けして、その2人の野田がやられた時間のアリバイを捜査
してくれ」
そう言って、刑事主任と高橋刑事以外は中田静子と、その兄の中田純一の捜査に
当たった、一方、5時少し前に刑事主任と高橋刑事は市内の紅谷町の「焼肉立花」
1号店の係長の広瀬啓一を訪ねてお店に着いた
「こんにちは」
と、言って入ると、早い時間なのに、もう一組テーブルで3人が焼肉でビールを飲んで
話していた
「いらっしゃいませ」
と言って、案内されようとしたが、刑事主任が手を横に振って
「すいません、平塚警察ですが係長を」
といい手帳を見せた、店員は驚いた用に
「はい、今、呼んで来ます」
と言って、奥に入ると、直ぐに係長と思える、40代くらいの男性が出て来て
「はい、すいません、総務の方から聞いています、どうぞこちらえ」
と言って、4畳半くらいの応接室に通された、刑事主任は
「どうも、お忙しい処すいません、6号店の野田正夫さんに付いて伺いたいのですが
彼には、彼女がいて、その彼女が最近、自殺をされたと言う事ですが、その事に
付いて、生前、野田さんは、貴方か他の方に何か話をしていませんでしたか?」
「はい、理由は彼は言いませんでしたが、「俺は殺されるかも知れない」と言っていた
のを、彼の同じ店の仲の良かった者が聞いていたようです」
「ほーそうですか、誰にやられるとか、話していなかったんでしょうか?」
「はい、その聞いた人間にも、誰にとは、言わなかったそうです」
「野田さんの彼女はこちらの調べで中田由美さんと分かっていますが、貴方はその
中田由美さんを見た事がありますか?」
「いや、見た事は無いです彼は何処の店にも彼女を連れて行ってはいないようです」
「そうですか、その彼と同じ店で、仲が良かったと言う方の名前を教えてください」
「はい、高木達也といいますが」
「そうですか、えーと何歳くらいの方でしょうか?」
「はい、確か26歳と聞いています」
「そうですか、どうも、ありがとうございました又、何か伺う事が出来ましたらお願いし
ます」
そう言って2人は「焼肉立花」の6号店の高木達也に会いに行く事にした。
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