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2008年8月

裏切り(16)

その直後、監察医から村上精一の解剖報告書が届いた、主任の久本は、それを見て

「村上精一の死因は硫化水素中毒死と言う事だ、また、遺体の血液の中に睡眠薬の

反応と缶コーヒーが検出されたそうだ、それから死亡推定時刻は8月5日夜の11時

から12時の間で間違い無いと言う事だ」

久本は又

「それでは、今夜の通夜と明日の告別式には私と高橋君が行ってみる、他の君達は

湘南平の現場近くでの目撃者が居なかったか聞き込んで来る事と、立花良二社長の

5日の夜の行動の聞き込みと、また、今後の行動を張り込んでみてくれ、なを社長が

1番に信頼を置いている社員がいるか、またそれは誰なのか、立花株式会社の社員

に当たってみてくれ」

中村刑事が

「主任、立花が村上精一が邪魔になった理由は、財産相続と言う事でしょうか?」

「そうだな・・・・・・・・そうか、遺言状を借りに立花精三が書いていた事を知って、これは

自分が当然に不利になる、と考えたのかも知れないな、そうかだから自分の運転手の

古川信夫を精三の入院している市民病院に張り込ませていたとも、考えられるな?」

中村刑事は

「誰がいったい、村上精一を呼び出したかですが?・・・・・・・・」

高橋刑事が

「ん、睡眠薬入りの缶コーヒーを飲ませたのは、誰だと言う事ですね」

主任の久本は

「もしかしたら、他の現場で睡眠薬入りのコーヒーを飲ませて湘南平で硫化水素自殺

を装ったのでは無いかと思うが、それは多分村上精一と面識がある人間、立花良二

では無いかとも思えるが、しかし社長以外の他の、誰かかも知れない詰まり、良二が

この事を工作したとは思え無いんだよ、とにかく、そのような事で、皆で行動してくれ

以上だ」

と、言って主任の久本は話を終えた

一方、保雄は村上精一の葬儀が終わった3日後の土曜日に再び茅ヶ崎の村上精一

の自宅を尋ねた

「こんにちは」

と、保雄はインターホンを押して言った

「はい、村上ですが」

「すいません、保険会社の調査の者ですが・・・・・」

「はい、何でしょうか?」

「すいませんが、息子さんが事件当日の行動をお分かりででしたら、教えて貰いたい

のですが?」

「そうですか、今、玄関を開けますので・・・・」

と、言って玄関が開き60代くらいの女性が出て来た

「あぁ、どうも、すいません、この度はご愁傷様でした、それで警察のような聞き方に

なってしまうと思いますが、息子さんの精一さんの、事件当日の行動を、お話頂けたら

と思いまして?」

「そうですね、あの日は何時ものように、朝7時に会社に行く為に家を出て行きました

何時もなら遅くても夜10時頃には帰って来るはずなのに、その日は11時、12時に

なっても、帰って来ませんので彼の携帯に12時半頃に電話しましたが、一向に出ませ

んので、まぁ、子供でもないので明日は帰ると思ってそのままにして置きましたら、警察

から、電話があって・・・・・・・・・・」

「そうですか、息子さんは普段誰かに、恨まれているとか、又反対に恨んでいる人間が

いたと言うような事は、無かったでしょうか?」

「いや、そう言う事を私に言う息子ではありませんので・・・・・」

「と、言う事は精一さんは、お母さんに心配を掛けるような事は言う人間では無いと言う

事でいいでしょうか?」

「そうですね、借りに誰かを恨んでいたとしても、精一はそんな事を口に出して言う子で

は無かったです」

保雄は

「分かりました、お母さんは全く精一さんが無くなった原因は分からないと言う事ですね

それでは、すいませんが、精一さんの、お勤め先を伺ってもいいでしょうか?」

「はい、平塚の工業団地の中の「日ノ出ペイント」と言う会社です」

「あぁ、あの大きい1流の会社ですね、分かりました、で、話が少し違うのですがご親戚

の立花秀子さんが殺害された事に付いて、息子さんは何か話されていましたか?」

「いや、親戚と言っても、付き合いは、ほとんど無いような物でしたので・・・お葬式には

顔だけは出しましたが・・・・」

「と、言う事は専務の秀子さんとか「立花株式会社」の社長さんとは面識はあったと言う

事でいいでしょうか?」

「はい、私は顔だけは知っています、息子はどうかは知りませんが・・・・・」

「そうですか、どうもありがとうございました、これで失礼します」

そう言って保雄は一旦、自宅に戻った

立花良二は11年前、亡くなった妻の秀子と結婚した、そもそも結婚の切っ掛けは秀子

の父親の立花精三が大学の親友だった、良二の父親の石田達雄との関係から秀子と

の見合いが成立したのだった、35歳の石田良二には、金に対する執着心と将来は

老舗会社の社長に慣れると言う出世欲から、良二は1回でその話に乗った、しかし

以前から良二には付き合っていた女性がいた、彼女の名前は清水靖子30歳で良二

とは、もう5年も前からの付き合いで良二はその頃、うるさく結婚を迫ってくる靖子に

飽きが来ていた頃であった為、金と出世欲に執着していた良二は、彼女に一方的に

別れ話をいい別れてしまい、その後、彼女からの電話には一切出なかった、それから

11年後、立花良二は妻の通夜で、バッタリと清水靖子と再会してしまった彼女は後日

良二を当事、2人で会っては、情事を重ねていたホテルに呼び出した

「貴方、随分勝手な方ね!あれから私は何度も貴方の家に電話して、貴方の亡くなった

奥さんに全て、ぶちまけてやったわよ!貴方の奥さんが可哀想、貴方が代わりに死ん

でれば良かったのに、私はこれから、貴方に十分な、償いをして貰うわよ!取り合えず

5千万円、今までの慰謝料として頂く事にするわ、誓約書、書いて貰うから、いいわね」

良二は

「分かったよ、俺が悪かったと思ってるよ、それで、何時、金を払ったらいいんだ」

「明日の夜、7時に、又ここで、間違い無く、現金と印鑑忘れないでよ」

そう言うと、彼女は、そのホテルから足早に出て行った、その翌日の夜、7時に2人は

そのホテルで会い良二は誓約書に印鑑とサインをして、現金5千万を靖子に渡した。

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裏切り(15)

翌日の土曜日、保雄は立花良二の自宅の隣の、お宅に伺い聞いてみる事にした

「こんにちは」

と、川村と言う家のインターホンを押した

「はい、どなたでしょうか?」

「すいませんが、保険の調査員ですが隣の立花さんのお宅の件で少し、お話が聞き

たいのですが」

「そうですか、ちょっと待ってください」

と、言って玄関が開いて60代くらいの女性が出て来た

「あぁ、どうもすいません、実は先日の事はご存知だと思いますが7月21日の事件

当日ですが、夜10時過ぎ頃、お隣の立花さんで何か大きな音が聞えたと言うような事

は、無かったでしょうか」

「そうですね、そう言えば内の嫁がトイレに行った時、窓から外を見たら、お隣の車とは

違う白い車が止まっていたので「誰かお客さんが来てるのかな?」と思っていたとそう

言っていましたが・・・・・・」

「そうですか?今、お嫁さんは自宅にいますか?」

「はい、いますから、呼んできましょうか?」

「はい、お願いします」

暫らくして

「はい、何でしょうか?」

と、そこの川村家の、お嫁さんと言う人が出て来てくれた

「あぁ、お忙しい処すいません、実は今、伺ったんですが、お隣の立花さんの奥さんが

殺害された夜に、貴女がトイレの窓で白い車が止まっているのを見たと聞きましたが

その話は、本当でしょうか?」

「はい、本当です、立花さんのお宅は何時も駐車場はあるんですが、ご主人も奥さんも

運転手が送り迎えしてますので、駐車場は何時でも開いているんですが、たまたま

あの日夜は、誰か、お客さんでも来ていたのか、駐車場に白い車が止まっていたので

気になったので、覚えていたんですよ」

「それで時間は何時頃だったか、覚えていますか?」

「はい、確か10時少し過ぎた頃でした、10時から始まるニュースステーションを見はじ

めた頃だったと思いますので」

「そうですか、その白い自家用車ですが、大きい車でしたか、それとも軽自動車でした

でしようか?」

「普通車でしたね、間違いないです」

「その運転していた人は見ていませんか?」

「はい、そこまでは見てませんが・・・・」

「分かりました、どうもありがとうございました」

そう言って保雄は、村田に電話して言った

「おい、今、立花秀子の自宅の隣の家で聞いたんだが、当日の夜の10時少し過ぎに

立花の家の前に白い自家用車が止まっていたのを、そこのお嫁さんが見てるんだよ

恐らく、アスハルトの舗装だから、タイヤ混は無理だろうな?」

「そうだな、時間も、たってるからな無理と思うよ」

「そうか、しかし白い普通車と言う事は分かったので捜査がしてなかったら、お前から

話して置いていいよ」

「そうか、聞いてみるよ、ありがとう」

「それからな、昨日朝、発見された村上精一の自宅の住所が分かったら、教えて

貰えないか?」

「あぁ、ちょっと待っててくれ、いいか茅ヶ崎市東海岸5-26マンション「シャイアン」

と言う名前だよ」

「そうか、わかった、ありがとう」

と、言って保雄は電話を切った、保雄はその足で東海岸5-26の「シャイアン」と言う

マンションを探した、暫く走ってそのマンションを探す事が出来た、保雄は1階の部屋の

方に村上精一の部屋を聞いた

「すいませんが、村上さんのお宅は、何階の何号室でしょうか?」

「あぁ、3階の5号室ですよ」

と言われて、部屋に行くと、ドアーに「忌中」の張り紙がしてあり、近くの輪正寺で今夜

7時からの通夜と明日の10時から11時の告別式の寺の地図が簡単に書いてあった

「そうか、やはり、告別式が終わってからにしよう」

そう思い保雄は帰宅した

一方、平塚警察の刑事課長に村田は保雄から聞いた事件当日の夜に白い自家用車

が止まっていた事を伝えていた、主任の久本は

「木村利恵は2号店の毎月の売り上げ目標が、毎月低下していて月末の幹部会議で

専務の秀子に何時も怒られていたと言う事だ」

中村刑事が

「分かりましたそれでは、これから、私と清田刑事が、木村利恵の自宅に聞き込みに

行って来ます」

「そうか、頼む」

そう言って中村刑事と清田は刑事は「焼肉立花」の2号店、店長の木村利恵の市内

桜ヶ丘3-25の自宅に行った

「こんにちは」

と、玄関のインターホンで言った

「はい、木村ですが?何方ですか?」

「すいません、私は平塚警察ですが、すいませんが、又少しお話を伺いたいのですが」

「今、開けます」

と言って、木村利恵、本人がドアーを開けた

「どうもすいません、実は6号店の野田正夫さんの事件でなく、立花専務の事件の事で

伺いますが、貴女は7月21日の夜10時から11時の間は何をされていたか教えて

貰いたいのですが?」

「あの日ですか?、確かその時間でしたら、家に居たと思いますが・・・・・・・」

「その事を証明される方はいますか?」

「主人と娘が居ましたから・・・・・」

「そうですか、どなたかお客さんが来ていたとか、電話があったとかは無いですか?」

「いや、そう言う事は無かったです」

「そうですか、処で貴女の家の自家用車は何色でしょうか?」

「はい、白ですが・・・・・・・」

「そうですか、貴女は専務の自宅には、行かれた事はありますか?」

「はい、何回か、仕事の事で行っています」

「そうですか、分かりました、それでは失礼します」

と、言って中村刑事はと清田刑事は署に戻った、中村刑事は主任の久本に

「主任、木村利恵の7月21日のアリバイですが、本人は自宅に居たと言っています

なを、木村利恵の自宅の自家用車の色は白です」

「そうか、そうすると木島信子の自宅の自家用車も白だったので、どちらかの女性が

立花秀子の自宅に事件当日の夜、行っていたとも考えられるな?それと吉田優子が

乗っている車は軽自動車のグリーン色と分かったが車は人から借りる事もレンタカーも

あるからな?」

主任の久本がそう言った。

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裏切り(14)

刑事主任の久本は

「そうか、その吉田優子のアリバイ証言をした、同じ店の山谷進だが、彼は本当の

事を言ったのか、それとも嘘の証言を何らかの事で誰かに、言わされたとも考えら

れるので、その点の捜査をしてくれ、それと前田綾子の7月21日の夜のアリバイは

どうなっている?」

「すいません、これから、彼女の自宅に行って直接、当日の事情を聞く事にします」

「もう今日は8月の5日だ、もう15日も過ぎてるじゃぁないか、少し遅いぞ!」

「はい、すいません、野田正夫の事件で時間を取られてまして・・・・・」

「まぁ、いい、綾子は吉田優子と、なんらかで口裏合わせをしてるとも、限らないので

その辺を注意して当たってくれ、それと、綾子の人間関係がもう少し詳しく、捜査して

欲しい」

「はい、分かりました」

宮瀬刑事が

「主任、我々は木村刑事、石川刑事、吉田刑事の4人で「立花株式会社」の社員を

夕方、全員が揃った処で、32名程に一人ずつ、当日のアリバイを聞き込んだんで

すが、特別、怪しい証言はありませんでしたが、アリバイの裏付け捜査はこれから

徐々に行います」

「そうか、他に何かあるか?」

宮瀬刑事が

「我々は立花秀子が良く食事を一緒にしていたと言う野瀬由美子と言う女性に運転手

からの情報で自宅を調べて会って来ました、彼女はスキューバダイビングのイースト

ラクターで、自宅は茅ヶ崎の西浜海岸でしたので行ってみました、玄関のインターホン

を押して

「こんにちは」

と言うと

「はい、野瀬ですが、どちらさまですか?」

「すいません、私は平塚警察ですが、由美子さんは、お出ででしょうか?」

「はい、私ですが」

「ご存知でしょうが、先日、平塚の立花秀子さんが殺害されまして、その事件の事で

今、操作中ですが、少しお話を伺えませんか?」

「はい、今、開けますから」

と言って、玄関から、40代くらいのスラリとした女性が出て来た

「すいません、貴女はスキューバダイビングのイーストラクターをされていると伺いました

が、立花秀子さんとは、時々食事をされるような仲であったと伺いましたが、それでよろ

しいですか?」

「はい、そうですよ、彼女は私の教え子ですからね」

「そうでしたか、これは関係者の方、何方にも聞いてるので伺いますが貴女の当日の

アリバイなんですが、何処で何をされていたか教えて貰えませんか?」

「7月21日と言いましたね、何時頃でしょうか?」

「はい、夜10時から11時なんですが・・・・・」

「あぁ、そんなに遅い時間でしたら、家に居たと思いますが、家の者に聞いてください」

「そうですか・・・・・処で彼女は殺害される前に、貴女に何か、気になる事は言っていま

せんでしたか?」

「気になる事ですか、いや、私は何も聞いていませんが・・・・・」

「そうですか、スキューバダイビングのお友達の中に彼女と特に仲の良かった方は

いましたか?」

「そうですね、山口鈴子さんと加藤良子さんとは高校時代からの同級生で仲は良かった

ですよ」

「そうですか、分かりました、どうもありがとうございました」

そう言って、宮瀬刑事は話を終えた

「他に無ければこれで終わる」

「課長、何かありますか?」

「あぁ、皆、頑張ってやって欲しい、それだけだ」

「そう言う事で、これで終わりにする」

久本はそう言って、会議は終わり、又、刑事達は捜査に出掛けて行った

一方、市民病院に癌で入院中の立花精三には、社長の運転手の古川信男45歳が

社長の立花良二の命令で付き添うように言われていた、代わりに社長の車の運転は

専務の運転手の原島有一がやっていた、そんな8月6日の早朝、毎朝散歩に来ている

と言う、60代の男性が湘南平の駐車場に車が止まっていて、ガラス窓が白濁している

車の側に行くと何か硫黄の匂いがして、運転席に人が倒れ込んでいるのを発見した

後部座席の窓ガラスには「硫化水素発生中」と書いた紙が貼ってあるのを見て驚き

平塚警察に通報した、直ぐに平塚警察の刑事と鑑識が防毒マスクを持って湘南平の

駐車場に付いた、鑑識官2人が防毒マスクをして車に近かずき、他の刑事達は遠くに

離れて、その様子を見守った鑑識の2人が合図したので、彼らは車に近ずいて行った

刑事主任は

「この被害者は?」

「はい、免許証から、彼は村上精一26歳です」

「何!村上精一!あの立花精三の息子のか?考えられんな?」

「はい、住所から行って間違いないです」

「そうか何か不振な点は無いのか?本当に自殺なのか?何か仕組まれ自殺に見せ

掛けた、殺人とも限らない!」

と、刑事主任の久本は、興奮気味に言った

「はい、分かりました」

「第一発見者から、何時頃発見したのか、聞いたのか?」

「はい、朝、6時15分頃ではないかとの事です」

「そうか、まだ、秀子事件がの捜査中だと言うのに、又か・・・・・・・・」

と、主任の久本は頭を掻いた

「それで、死亡推定時刻は分かるのか?」

「はい、おおよそ昨夜の11時から12時頃ではないかと?解剖すればハッキリします

他に外傷は無いのか、見た目では分からないので」

主任は

「そうだな、分かった」

中村刑事は

「主任、これはやはり、お家騒動の結果ですかね?」

「そうと取るしか無いな、彼は秀子が死んだ後の唯一の精三の血縁関係の人間だ

そうなると・・・・・・・社長の良二が一番、怪しくなるがな?」

「社長の良二を引っ張りますか?」

「いや、状況証拠ではなく、もう少しハッキリとした証拠が欲しいな、もう少し捜査して

からでも遅く無い、おそらく社長がやったとしたら本人は誰かに頼んで、直接自分の

手は汚して無いだろうからな?」

「はい、分かりました」

その後、精一の遺体は司法解剖に廻された、平塚警察ではその夕方捜査会議が

始まった、刑事主任の久本は

「吉田優子のアリバイを証言した山谷進を捜査した結果は?」

「はい、彼の言っている事はほぼ間違い無いと思われます、そこの従業員全員に当り

ましたが、全員、証言は本当だと言っています、それから前田綾子の7月21日の夜

10時から11時のアリバイですが、当日7時にブティックを閉めて帰宅した、その後は

何処にも出掛けていないと言う事ですが、証人は誰もいません」

「そうか、そうすると現在、秀子殺しのアリバイがあいまいなのは前田綾子と同じ自宅

にいたと言う、木島信子それに「焼肉立花」の2号店店長の木村利恵の野田正夫殺害

事件の方では無く、立花秀子がやられた7月21日の夜、10時から11時はどうしてい

アリバイの捜査したのか?」

「いや、野田殺害事件の方を聞き込んでいまして、秀子殺害に関してのアリバイは

聞いていません、すいません」

「そうか、では木村利恵の7月21日の夜の10時から11時のアリバイを聞き込んで

来て貰いたい、それと取り合えず前田綾子と木島信子それに木村利恵に重点を置いて

捜査してくれ」

「はい、分かりました」

そう言って会議が終わった、その夜、保雄に村田から電話が入った

「俺だよ、村上精一が今、流行の「硫化水素」で自殺したよ」

「えー本当なのか!動機は何なんだ!・・・・・・・・・おかしいな?秀子が殺されて同じ

血縁関係の精一が亡くなれば?誰も跡取りはいなくなる・・・・誰が1番、得するが?」

村田が

「社長の良二が1番、怪しいよな?」

「そうだな、しかし彼がやったとしたら恐らく、誰かに頼んでやったんだろう、その車の

所有者は本人の精一の物なのか?」

「あぁ、そう言っていたな、と言う事は精一は誰か顔見知りの人間にやられたとしか

考えられないな?」

と村田は言った、保雄は

「車の指紋は全て照合したのか?」

「今、やっているよ」

「まぁ、拭き取ってると思うがな、立花社長の言う事を聞く人間がいるとしたら、それは

誰なのか?と言う事だが・・・・明日の土曜に、俺が少し歩いてみるよ」

と、言って保雄は電話を切った。

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裏切り(13)

保雄は、言われた鳥居の近くに来ると

「江本、江本」

と言いながら表札を見ながら

「あぁ、ここだな、住所が馬入の5-3か」

そう言いながら保雄は、江本家のインターホンを押した

「はい、どなたでしょうか?」

「すいませんが、警察関係者ですが」

「はい、今、玄関を開けますから」

と言って、40代位と思える女性が出て来た

「すいません、木島信子さんとは、お友達と聞いて来ましたが、実は信子さんのお勤

め、先を知りたいのですが、ご存知でしょうか?」

「はい、知ってますが、彼女が何かしたんですか?」

「いや、彼女の旦那さんの会社の方で事件がありまして・・・・・」

「そうですか、彼女は駅ビルの中にある、婦人服売り場に、もう数年お勤めですよ」

「ほーそうですか、で、その売り場は何階でしょうか?」

「はい、確か4階でしたと思いますが」

「そうですか、分かりました、どうも、お手数かまして、ありがとうございました」

そう言って保雄は、メモして以前、中川と言った明石町のスナック「美香」に夜行く事に

して一旦、帰宅した、その夜、8時頃、保雄はスナック「美香」のドアーを開けた

「いらっしゃいませ」

と若い女性の声がした、保雄はカウンターに座ってビールを注文した

「以前に来た事ありましたよね」

「えぇ、これで2回目ですよ」

「今日は、お1人ですか?」

「はい、1人です、処で私の友人の中村明と言う男が時々来ていませんか?」

「はい、中村さんなら、週1回か2回は来てくれています、そうですかお友達ですか?」

「えぇ、そうです、彼が40代位の人と、ここに入るのを、確か先月の21日だったと

思いますが見掛けて、声を掛けようと思ったんですが、私にも友人が一緒でしたので

掛けなかったんですが、その時の事、覚えてますか?」

「えー、7月の21日ですか?・・・・・・・・・あぁ、そう言えばその時、中村さんがトイレに

携帯電話を落して、大騒ぎした時だったと思いますが、そう結局トイレに流れちゃって

中村さん、ガッカリしていた事を思い出しました、その時に、初めて確か木島さんと言う

方と一緒だったと思いますよ」

「そうですか?しかし彼も携帯落してガッカリしたでしょうね、ハッハッハッハッハッ」

と保雄は笑った

「そうか、ここで事件当日、2人が飲んだのは間違いないな、しかし時間は?」

と思い保雄は

「それで、中村が帰ったのは何時頃だった?」

「そうね、珍しく早かったわよ、帰ったのは9時半頃だったかな?」

「んーそう、あぁ、ビールくれますか?」

「そうか、9時半から居酒屋に行ったのか?」

保雄はそう思い

「何処か、他の店にでも行ったんじゃぁ、ないのかな?」

「そうね、「今度は俺がおごる」って木島さんて方が行ってたように思うけどね」

「そう、実は俺もこれから、友達と会う約束があるんで、これで悪いけど帰るから」

と、言って保雄は、支払いして帰宅した

翌日、平塚警察の刑事課では、捜査会議が行なわれていた、中村刑事が

「主任、私達は社長の愛人である前田綾子のやっているブティックの近所でその評判

を聞いて来ましたが、綾子は余り近所の評判は良く無いようです、それで私達は彼女

の実家の山梨県富士吉田市上吉田5-4に母親を訪ねて行きました、東名で御殿場

インターから暫く走ると高速が河口湖方面に走っていますので、それに乗り直ぐに

始めの出口で降りると直ぐに富士吉田市に着き、そこで交番で聞いてから前田綾子

の自宅に着きました、家は農家の造りの家で、庭の広い家でした、私は、玄関で

「こんにちは」

と、声を掛けると、家の中から、60代と思える女性が出て来ました

「すいません、突然ですが、私は神奈川県の平塚警察といいますが・・・・」

「息子が又、何かやりましたか?」

「いや、息子さんでは無く綾子さんの事で少し、お話を伺いたいと思いまして・・・・・」

「綾子はここ暫く、電話が無いんだよ、まさか綾子が、何か悪い事したのか?」

「いや、そうではないんです、綾子さんの同級生がここの近くにいたら、教えて貰いた

くて、伺ったんですが・・・」

「そうですか?確か、誰かが、婿さんを貰って、この土地にいますよ」

「すいませんが、綾子さんの、お友達の家を知りませんかね」

「綾子の友達なら、この隣の戸田裕子ちゃんだが、嫁に行ったんでね」

「何処に、お嫁に行かれたのか分かりますか?」

「いや、わからないから、隣で聞いてよ」

「そうですね、分かりました、どうもありがとうございました」

と、言って、私と清田刑事は、隣の戸田と言う家に行き玄関で

「こんにちは」

と大きな声で言った

「はい、どなた?」

「すいません、私は神奈川県の平塚警察ですがお宅の裕子さんの嫁ぎ先を知りたい

のですが」

「警察ですか、何か裕子がやりましたか?」

「いや、そうではないんです、お隣の前田綾子さんの同級生と聞いて裕子さんの居所

が分かればと思いまして・・・・・・」

「そうですか、裕子は横浜に現在住んでいますが」

「そうですか、出来ましたら場所を教えて貰いたいのですが」

「はい、裕子は横浜市旭区東希望が丘3-39に住んでいます」

「出来ましたら電話番号も、お願いします」

「はい、045-**-****ですが」

「そうですか、すいませんが、この近くにお隣の前田綾子さんの中学校の同級生は

住んでいますか?」

「はい、確か石田貴一君がそうですよ、自宅はこの前の道を300メートルほど行った

所の、お米屋さんですから、直ぐに分かりますよ」

「そうですか、どうもありがとうございました」

そう言って、2人は言われた石田米店に車を向けた、石田米店に付くと清田刑事が

「こんにちは」

と店の中で仕事をしていた男性に声を掛けた

「はい、何でしょう」

「すいません、石田貴一さんのお宅でしょうか?」

「はい、貴一は私ですが・・・・・」

「すいません、神奈川から来ました平塚警察といいますが、貴方は前田綾子さんの

同級生と聞いて来まして伺ったんですが、彼女は小学校中学校の時にはどんな少女

でしたでしょうか?」

「そうですね、おとなしい子でしたよ、何か彼女がやったんですか?」

「いや、彼女の友人の関係の事件でして・・・・それで彼女とは中学校卒業後、貴方は

彼女に会っていますか?」

「いや、確か卒業して10年目に同窓会をやった時は、彼女の姿は見なかったです」

「そうですか、彼女と今だに交流がある方をご存知ないですか?」

「いや、分からないですね」

「そうですか、すいませんが、中学校の時の卒業写真のような物があったら見せて

頂けませんか?」

「はい、今、探して来ますので、少し待ってください」

と言って、石田貴一は奥の部屋に入って行った

「どうも、お待たせしました、これが卒業写真とその名簿ですが・・・・・・」

「あぁ、すいません、拝見します」

といい私と清田刑事はその卒業写真を見て行った、途中で清田が開いたページで

「アッ!」

と言って

「これを見てください!」

「アッ!これは原優子になっているが「焼肉立花」の3号店の吉田優子に間違い無い

な!そうか彼女は前田綾子と同級生だったのか、これは一体どう考えたらいいんんだ

確か事件当日、秀子の部屋には、グラスが2個とワインボトルが1本だった、それに

指紋を、拭き取った後だったが、指紋の鑑定では吉田優子の指紋は照合してあるはず

だが?」

「はい、してると思いますが・・・・吉田優子は事件当日のアリバイは、店で仕事中で

証人が同じ店の山谷進だったはずです」

「いや、分からんな? 取り合えず帰って、主任と課長に話してからにするか?」

「はい、分かりました」

そう言って、2人は石田米店の店主にお礼を言って平塚署に戻った

中村刑事はやっと長い説明を終えて主任に、今後の捜査方針を聞いた。

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裏切り(12)

中村刑事は、刑事主任の久本に

「主任、高木達也が、全て自分がやったと自供しました」

「そうか、ご苦労さん、それでは早速、逮捕状を取ろう、しかし俺は1つだけ不に落ち

ない点があるんだが、確か高木は「俺は殺されるかの知れない」と言ってたな」

「はい、確かにそう言ってましたが」

「ん、だから野田はいったい、誰に殺されると感じて、そう言ったんだろうか?」

「それは、野田は付き合っていた中田由美から200万騙し取ったような物ですから

その兄や父親に、やられるのではと勝手に思ったのでは無いでしょうか?」

「ん、そうか、そうかも知れないな、よーし今度は、立花秀子殺害事件の捜査に全力を

上げてくれ」

「はい、分かりました」

その夜、保雄の所に村田から電話があった

「知ってるか、野田正夫をやったのは村上清では無く、同じ6号店の高木達也が自供

したようだよ」

「そうか、高木も任意同行していたのか?」

「あぁ、そうだったらしいんだ、俺も後から聞いたので知らなかったんだよ」

と村田が言った

「そうか、しかし、立花秀子殺しの方が難しい事になるかも知れないな、お家騒動と

言う事だと、動機のある人間は多いかも知れないからな」

「先ずは夫の良二か?」

保雄は

「いや、社長の良二は恐らく白だと思うな、この前も言ったが、自然に待っていれば

自分に財産は入ってくる訳だからな」

「しかし、財産の事では無い、何か他の動機で、殺害したとは考えられないか?」

「んーそう言う事も、有り得るかな?」

保雄はそう言って考えていた、村田が

「で、ないとすると、次は良二の愛人の綾子か?」

「綾子は確かに、女同士で、何か良二の事で、揉めたかも知れないな?ここは綾子の

人間関係を捜査しないと分からないな」

「次は秀子の不倫の相手の、木島正雄とその妻の木島信子だが、正雄のアリバイは

確か明石町のスナック「美香」で「焼肉立花」の5号店の店長の中村明と飲んで11時

過ぎに自宅に帰ったと言う事だったな、それと妻の信子は自宅でテレビかシャワーを

浴びていたんだろう」

保雄は

「そうだ、しかしアリバイの裏取りをして無いので、明日は土曜日だし、俺が木島夫婦

と、5号店、店長の中村明にアリバイの裏取り捜査はやってみるよ、警察は、まだだろ

うからな」

「あぁ、多分やってないと思う、野田殺しの方に向いていたからな、これからかな」

「焼肉立花」の3号店の店長の吉田優子だが、夫が立花良二に金策に行って断られ

その後、行方不明だ、まだ3年前の事なので、生存している可能性があるな、彼は

恐らく友人だった立花良二を怨んでるだろう、そして妻の優子も、同じかも知れない」

「しかし、自殺してる可能性もあるよ、いずれ分かる事だが、これから警察は立花秀子

の捜査に本腰を入れると思うよ」

「しかし、現在まで、吉田日出男の遺体は上がってないだろう」

「あぁ、確かに、そうだがな、んー難しくなって来たな・・・・・・それじゃぁ又電話するよ」

そう言って村田は電話を切った

翌日の朝、平塚警察の刑事課では立花秀子殺害事件の捜査会議が行なわれていた

主任の久本は

「昨日は野田正夫、殺害事件の被疑者を逮捕した、今後は市内、見付町5-16の

立花秀子殺害事件に全力で取り組んでくれ、先ずは本社の酒の卸し業の社員全員と

秀子の交友関係者のアリバイとその裏付け捜査を今日から行なう、各、2名ずつ1組

で捜査に当たるように頼む」

そう言って各、刑事に、今までに分かった事と採取した写真などの資料をコピーして

手渡した、その後、各刑事は手分けして捜査に出掛けて行った、刑事主任と高橋

刑事は、まず始めに「立花株式会社」のビルに行き、社長の立花良二に会い聞いた

「すいません、先日お預かりした電話帳をお返しに来ました、それでこの中で奥さんが

特に仲良くされていた方を、何名か選んで頂けたらと思うんですが・・・・」

「私は余りよく知らないので、むしろ妻の車の運転手の原島君に聞いた方が分かる

のではないかな?でも、この山口鈴子さんと加藤良子さんでしたら、自宅にも来た事

がある、高校の同級生と聞いていますが」

「そうですか?どうもありがとうございました、それでその原島さんは何処にいったら

会えるでしょうか?」

「あぁ、私は今は分から無いので、すいませんが事務所で聞いてください」

「分かりました」

と言って2人は「立花株式会社」のビルの1階の事務所に下りて行って事務員に

「すいませんが、原島さんは、何処にお出ででしょうか?」

といい、その間に高橋刑事が他の事務員に

「すいません、営業課長の木島正雄さんに少しお話を伺いたいのですが?」

「すいません、今、お得意さま所に行っています、5時前には帰ると思いますが・・・」

「そうですか、分かりました、今日、5時に伺えなければ、明日、伺いますので」

「分かりました、そのように伝えて置きます」

刑事主任の話を聞いた、女性の事務員は何処かに電話した

「すいません、今は、「焼肉立花」の1号店に居ると思いますので・・・・・」

「そうですか?それではこれから、伺いますので、そのようにお伝え願います」

「はい、分かりました」

刑事主任と高橋刑事は前に行った「焼肉立花」の1号店に行き、運転手の原島有一

と会った

「どうも、すいません、先程、お宅の社長さんに伺いましたら、貴方なら亡くなられた

専務の秀子さんが仲良くされていた方を、ご存知ではないか?と言う事ですので

伺いますが、この中のどなたと、良く会われていたか教えてください」

と刑事主任はそのコピー用紙を見せた、主任は

「この山口鈴子さんと加藤良子さん以外にしてください」

「そうですね、専務の車に乗って食事に行ったのは、この野瀬由美子さんでしたが

後は当社との取引会社の人だと思いますが」

「その野瀬由美子さんは専務と何回くらい一緒に食事をしていますか又、その取引

会社の方で、専務が、あまり快く思っていなかった方などいませんでしたか?」

「はい、野瀬さんとの食事は、月に1、2回は必ずしていました、それから専務の取引

会社の方の事は、私には良く分かりませんが・・・・・」

「そうですか、どうもありがとうございました」

そう言って、2人は署に戻った

その頃、保雄は以前に来た、市内、馬入4-16の木村の自宅の隣の中山と言う家

の、インターホンを押した

「はい、どなたでしょうか?」

「すいません、警察関係者の者ですが、少し伺いたい事がありますが、いいですか?」

「はい、今、開けます」

そう言って玄関が開き、50代くらいの女性が出て来た

「あぁ、どうも、実はお隣の木島さんの、お宅の事ですがご主人の会社の専務さんが

先日の7月21日の夜10時から11時の間に自宅で殺害されまして、その事件以降

お隣に何か変わった点があったか、ご存知でしたらと思いまして・・・・・・」

「そうなんですよ、私もテレビを見てまして驚きましたが、実はその専務の確か秀子

さんでしたか?その方が殺される前に、何回かここの奥さんのいない時に来てるん

ですよ、私、何回か見てますから知ってますが、これは可笑しいなと思っていましたよ」

「そうですか、どんな風に見えたんですか?」

「やはり、不倫関係だと一目で分かりましたよ」

「それで、事件の当日なんですが、木島さんのご主人が何処かで飲んで遅くに帰って

こられたんですが、そう言う事は、気が付く事がありますか?」

「ご主人は、ほとんど帰りが遅いようですよ、何か家庭内別居のようだって、この近所

の方が、そう言ってましたが・・・・・・」

「奥さんは昼間は何処かに、お勤めに出てるんでしょうか?」

「何処か分かりませんが、確かに毎日出掛けていますね、だから働いていると思い

ますよ」

「何処にお勤めか、誰か知っている方は居ませんかね」

「えー確か、江本弘江さんとは馬が合って、仲が良かったと聞いてたんで、江本さん

なら、知ってるかも知れませんが」

「その江本弘江さんのご自宅は分かりますか?」

「えーこの通りを向こうに200メートルくらい歩くと左に神社に入る鳥居があります

その鳥居の隣の自宅がそうですよ」

「そうですか、どうもありがとうございました」

と、保雄はお礼を言って、車を言われた江本弘江さんの自宅に走らせた。

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裏切り(11)

平塚警察の刑事課では、取調べ室から戻った中村刑事が

「主任、村上は「俺はやってい無い、ドアーノブを回したら、開いたので中に入ったら

野田が胸から血を流し包丁が刺さったまま倒れていたので、驚いて一旦、ドアーの

外に出たが指紋を消さないと、と咄嗟に思い、ドアーノブと触った所を拭き取って外に

出た所で出口で女性とぶつかった」と、話していいます、信用できませんが・・・・」

と刑事主任に話した

「そうか、しかしもし彼が白だとしたら、中田由美の兄の純一か母親の静子くらいだ

が、確か母親のアリバイだが、もしその同じ薬局の人間が嘘の証言をしてたら、だが

その証言者は、どんな人か分かってるのか?」

「いや、捜査してません、それではこれから、宝町にある石野薬局でその証言者から

もう一度、詳しく聞いてきます」

「あぁ、それから、殺害された野田正夫の仲が良かったと言う、高木達也のアリバイ

だが、1番初めに私と高橋刑事が聞き込んだ時には、聞かなくてもと思っていたので

特にアリバイ自体は聞かなかったのだが、彼は、私に言わせると、しゃべり過ぎて

何処か胡散臭い人間と感じていたが、野田正夫が殺害された、当日の4時半前後は

どうしてたか聞いてくれたか?」

「はい、ちょっと待ってください、えー確か彼は事件当日の7月15日の4時半頃は車

を運転中ですね、つまり出勤途中と言う事ですが」

「高木の自宅は野田の自宅とと、方向が同じと言う事は無いのか?」

「確かにそうです、彼は夕陽丘ですから、途中、野田の家の前当たりを通りますね」

刑事主任は

「そうか?・・・・高木は野田と仲が良かったと言うが、仲が良かったと言う事の裏返しは

喧嘩もあったと、言う事になるのではないかな?」

中村刑事は頷いて

「分かりました、もう1度、中田静子のアリバイ証言者と6号店の高木達也を、洗い直し

ます」

と言って、中村刑事と清田刑事は宝町の石野薬局に行き先日証言してくれた女性を

呼び出して話を聞いた

「こんにちは、警察ですが、先日はどうも、又お話を少し伺いますが、この前、貴女が

中田静子さんが事件当日の6時頃まで、この店に居たと証言されていますが間違い

ありませんね」

「はい、間違いないです」

「30分か40分くらい何処かに出掛けた、と言うような事も、無かったですか?」

「はい、そんな事があれば、私に言って行くはずです、2人でやってるんで、1人に

なれば、直ぐに分かりますから」

「では、急用で、お休みの時などは、どうしてるんですか?」

「はい、その時は、私の夫が、手伝いに来てくれますので」

「そうですか貴女が、このお店の経営者ですか?」

「はい、そうですが」

「すいませんが貴女の、お名前とご住所で結構ですから教えておいてください」

「私は矢野雅子です、住所は桃浜町3-27です」

「そうですか、どうも、ありがとうございました」

そう言って、中村刑事と清田刑事は次に「焼肉立花」の6号店に行き、中村刑事が

一人で店に入り、従業員の1人を呼び出して木村達也の事を聞いてみた

「直ぐに終わるんで、悪いね、実は先日殺された野田店長とここの高木達也さんの事

だが2人は本当に仲が良かったのかどうか君の思っていた事を聞かせてくれないか?」

「はい、実は野田店長は高木さんの事を嫌っていましたよ「何でもベラベラ喋る男だ」

って言って、何でも高木さんは野田さんが高校の時に高木さんの近所の女子中学生

を平塚海岸の防風林の中でレイプしている所を、友達と一緒に見てしまったらしいん

ですよ、それで野田さんはその事から、時々お金を高木さんに揺すられて居たと言う

事のようです」

「そうですか、処で、貴方はその話を誰から聞いたんですか?」

「いや、まずいな・・・・・・・・・誰にも言わないでくれますか?」

「あぁ、参考までに聞くだけですから、誰ですか?」

「高木さんと一緒にその現場を見た、高木さんの同級生の山部さんです」

「その山部さんは、高木達也さんの家の近くに住んでいる方ですかですか?

それと、山部さんの下の名前は分かりますか?」

「いや、私は知りません、もう行かないと店で、おかしいと思われますから・・・・」

「あぁ、そうですね、どうもありがとうございました、どうぞ行ってください」

そう言って、中村刑事と清田刑事は署に戻り、刑事主任の久本に、その事を話した

「そうか、分かった、高木達也を任意同行して、事情聴取してみよう」

中村刑事は

「分かりました、これから行って来ます」

そう言って「焼肉立花」の6号店の高木達也を平塚署に任意同行して、事情聴取が

始まった

「高木君、あんたは野田正夫が殺された事件当日はどうしていたか、もう1度話て

くれないか?」

「何回、言わせるんですか?その時は、私は自分の車を運転中でしたよ」

「そうか、君の車は何処の車なんだ?」

「何で、そんな事、言わなくてはいけないんですか?」

「それは、殺人事件だからだよ、人1人殺されてるんだよ!何処の車かな?」

「トヨタですよ」

「トヨタの何と言う車?」

「カローラですよ」

「色は何色?」

「白です」

「そうか、実はね、警察の調べで、野田正夫の殺害された4時半前に、マンション前に

白いカローラが止まっているのを、同じマンションの住人が見たんだよ、あんたの自宅

は夕陽ヶ丘だな、ちょうど行き帰りには、野田のマンションの前を通るよな、あんたが

野田をやったんだろ!」

「やってませんよ、同じ色のカローラなんて、何台もあるじゃぁないですか?」

「お前しか、野田を殺す動機のある人間がい無いんだよ!」

「私は知りません」

「お前、野田正夫から、金を揺すっていたな!情報はちゃんと入ってるんだ!正直に

言ってみろ!」

「何の事だか、分かりません」

「とぼけんなよ!、お前は中学校の時に平塚の海岸にある防風林の中で野田がお前

の近所の女子学生をレイプしてるのを見て、数年後「焼肉立花」店に入って又、野田

と再会した、それからその事を持ち出して野田を揺すりに入った、本当の事をもう正直

に言え!、言わないと罪は段々と重くなるんだ!分かったのか!お前の両親も心配

してるんじゃぁないのか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「どうした、お前が野田店長をやったんだな!今、話せば、罪も軽くなるんだよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すいません、私が、野田ををやりました、どうもすいません」

「ん、そうか、分かった、それでどうして野田を殺したんだ」

「当日、野田の家に行き金を受け取る事になっていたんですよ、でも奴は「これ以上

お前にやる金はもう無い!あの事は、もうとっくに時効なんだよ、いい加減にしろ!

何時までも、うるさく付き纏うな!今から警察に電話する」と言われてつい「カッ!」と

なって包丁で・・・・・・・・・・・・・」

「お前は、つい「カッ!」となってと言ったが、包丁はどうしたんだ、用意していたんだな

そうだろ正直に言えよ!最初から用意してたんだろ」

「はい、すいません前から奴が気に入らなくて、何かあったら、これでやってやろうと

思って用意してました」

「よーし分かった、どうだ、正直に話して気が楽になったろう・・・・・では暫らく休憩する」

と言って中村刑事は、主任に報告に行った。

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裏切り(10)

保雄は村田に携帯電話で連絡して

「あぁ、俺だけど今、村上精一と母親とその兄の清が写っている写真を預かったんだが

悪いがこれから、コピーを取ってくれないか?今夜8時に又、返さないといけないので」

「そうか、じゃぁこれから、自宅に持って来てくれるか?」

「あぁ、分かった、これから行くよ」

そう言って保雄は村田の所で、村上精一の母親から預かった写真のコピーを取って

貰って、8時に着くように、村上精一に会いに出掛けた、村上の家のインターホンを

押し、母親が出た

「すいません、昼間、お邪魔した者ですが、精一さんは、お帰りでしょうか?」

「はい、帰ってます、今、開けますので」

と言って、母親が玄関を開けてくれた、保雄は玄関の中に入ると精一がそこに立って

いた、保雄は

「こんばんは、警察関係者ですが今日、この写真をお預かりしましたので、お返しして

置きます、それで精一さんに少し伺いますが、もう、ご存知でしょうが立花秀子さんが

先日の7月21日の夜、10時から11時に、自宅で何者かに灰皿で頭部を数回、殴打

されて殺害されました、それで関係のある方、全員に、事件当日のアリバイを聞いて

いますが精一さんは、その日の夜は、何をされていましたか?」

「はい、お袋から、さっき聞いていました、その日は友人の広田と平塚で飲んで10時

前には自宅に着いています、友人の広田はこの近くに住んでますので、聞いてみて

ください」

「そうですか、それではすいませんが、その広田さんの自宅は、どの辺でしょうか?」

「この前の道を平塚方向に500メートルほど行きますと、左側に「スーパー小松」と

言う所がありますから、そこの隣の家の裏に広田の家があります」

「そうですか、分かりました、それでは失礼しました」

そう言って保雄は、今、教えて貰った広田という家に行き、彼から精一のアリバイの

裏を聞いて、間違い無い事を確認して帰宅した

その翌日、平塚警察は、何時もの朝の捜査会議をやっていた、中村刑事が

「昨日、野田正夫の代官町のワンルームマンションに以前に行った時、留守だった

家を聞き込みに行きまして、富永雄一21歳の部屋に行き聞いた所、野田が殺害

された当日、母親の富永美佐子47歳が彼の部屋に午後の4時半頃に来た所60代

位の男性とマンションの入り口でぶつかって、彼女が倒れこんでしまったが、その男

は、何も言わずに逃げるように走って行ったと言う事です、私はもしかしたら、村上清

ではないかと思いますが、主任、彼の母親が静岡県富士市浅間上町18-27に自宅

が有りますので、村上清の写真を持って聞き込んで来たいと思いますが・・・」

「そうか、いいだろう、清田君と一緒に行って来てくれ」

「はい、分かりました、これから直ぐに出掛けます」

「あぁ、頼むよ」

そう言って、中村刑事と清田刑事は、急ぎ東名高速で静岡県の富士市に向かった

東名富士インターで降りると浅間上町は直ぐに分かった、近くを歩いている人に聞く

と、浅間上町18-27は

「そこの、お寺の裏が確か、富永さんと言う、家だったはずだよ」

と教えてくれた、中村刑事と清田刑事は、そこの富永宅に急いで行った

「こんにちは」

と、インターホンで言うと

「はい、どなたでしょうか?」

「すいません、私は神奈川県の平塚警察の者ですが、富永美佐子さんでしょうか?」

「はい、私ですがちょっと、お待ちください」

と言って、玄関が開いた、中村刑事は

「実は、平塚の代官町のワンルームマンションに息子さんの雄一さんがいますね」

「はい、居ますが、何でしょうか?」

「いや、息子さんに昨日、伺ったんでっすが、奥さんは先月7月の15日に息子さん

の所に行った時、マンションの入り口で男とぶつかったと聞きましたが本当ですか?」

「はい、間違いありませんが」

「その、ぶつかった男は、この男では無かったでしょうか?写真を見てください、ただ

この写真は10年前の物ですから、もう少し老けていると思いますが?」

「はい、そうですね、良く似ていますが、一瞬でしたので、ハッキリとは・・・・」

「そうですか、奥さん、それでは今度1度、お迎えに来ますので警察で本人確認をして

貰いたいのですが、いいでしょうか?」

「えぇ、ただ、前もって言って、頂かないと都合が悪い事もありますので・・・・・」

「分かりました、それでは2、3日前に電話しますので、お願いします、どうもありがとう

ございました」

そう言って、2人の刑事は、又、東名で平塚署に帰った

2日後、平塚警察は村上清を野田正夫を殺害事件の事情聴取の為、任意同行し取り

調べが始まった

「村上さん、貴方は7月15日の午後4時半頃、代官町のマンションに野田正夫を訪ね

て行きましたね、事件当日、マンションの入り口で女性とぶつかって貴方はその女性を

無視して、逃げるように出て行ったとその女性が証言してますよ、正直に言いなさい」

「あぁ、確かに奴に「俺の可愛い由美に何をしたんだ!」と聞く積もりで行ったよ、しかし

奴は誰かに、刺されて倒れていたんで、俺は驚いて一旦ドアーの外まで出たがその時

一瞬頭に「指紋を消さないと」と何故か思い、ドアーノブと自分が触ったと思う所を拭き

取って急いで部屋から出て、出口のドアーを開けた時、女性とぶつかったんだよ、本当

ですよ」

「いや、信用でき無いな、動機の点から言っても、お前以外に野田をやる人間は居ない

んだよ」

「信用してくれないでも、俺は絶対にやって無いものは、やってい無いんだ!」

それから、村上は黙ってしまった

「黙秘か?仕方ないな、話して貰うまでは、お前は帰す訳には行かないんだよ

分かってるな」

そう言って刑事は一旦、取調べ室から出て行った。

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裏切り(9)

その夜、保雄の所に村田から電話があった

「俺だよ、実は今日の捜査で分かった事だが、立花良二には愛人の前田綾子36歳

と言う女性がいたよ、もう3年半も前から続いてると言う事だよ、それに紅谷町に

小さなブティックを出して、やっているそうだ」

「んーそうか、それで焼き餅、焼いて、秀子が浮気してた訳だ?」

「ん、しかしな、秀子が亡くなって1番、得する奴は誰かと考えると、誰なんだ?

社長の立花良二か?少なくても良二は妻の秀子が邪魔な存在であった事は事実と

思うが、殺すかな?」

と村田が言った

「そうだな、殺さなくても、今の社長の地位で会社の事は自分の自由に出来てるはず

だからな、黙ってたって儀父の精三が亡くなれば、財産は自分に入ってくるはずだな?

その愛人の綾子が誰かに頼んで、秀子を殺す?しかし、そんな直ぐにバレルような事

をするかだ・・・・・他に秀子が亡くなって、得をするのは、誰だ?」

と保雄が聞いた

「そうだ、これも刑事課に捜査で分かった事だが、秀子の関係していた男は木島正雄

と言って、同じ会社の営業課長だよ、詰まり部下と関係していたと言う事だ、それに

木島には妻と娘がいるので、不倫関係と言う事になるな」

「その木島が、秀子をやったんじゃぁないのか?或いは木島の妻が木島が不倫して

いるのを知ってやったとも考えられる」

「木島は秀子が殺害された7月21日の夜は、明石町のスナック「美香」で「焼肉立花」

の5号店、店長の中村明と飲んだ後、また9時半頃から市内の居酒屋で飲んで11時

過ぎに自宅に帰宅したと言っている、中村明は、木島の高校時代の後輩だと言う事だ

妻のアリバイはまだ、これからだそうだよ」

「そうか、そのスナック「美香」とその居酒屋での裏は取ったんだろうな、木島は何か

秀子と話が合わずに、木島が「カッ!」っとなって、秀子を灰皿で殴ってしまった?

何て事は無いか?」

「一応、そこのスナックの女性には7月21日夜の木島のアリバイは聞いてるよ、ただ

居酒屋の店員は、お客が多くて忙しかったので、覚えていないと言っているんだ」

「そうか、わかった、それでは俺が木島の妻に1度会ってみるよ、後考えられるのは

今、癌で入院中の立花清三の愛人が生んだ、精三の息子と、その関係者だが?

母親の兄の村上清のアリバイは「自宅でテレビを見ていた」と言っていたらしいが

まぁ、無いようなものだな」

「そうだな、村上精一の母親と精一はまだ捜査していないようだ、お前、調査してくれ

るか?」

「分かった、確かその母親と息子の村上精一26歳と言ったな自宅の住所は分かって

るか?」

「いや、まだだが、調べて明日電話するよ」

「そうか、分かった、それと出来たら精一の仕事先と木島の自宅の住所を調べてくれ」

村田は

「分かった、それも調べて電話する、それじゃぁ又」

と、言って電話を切った 

翌日のお昼に、村田から保雄に電話があった

「わかったよ、村上精一の自宅は茅ヶ崎市東海岸5-26マンション「シャイアン」と言う

所だそうだよ」

「そうか、それで、仕事先は分かったのか?」

「あぁ、平塚の大手の「東京タイヤ」の平塚工場にいるよ」

「そうか、それで、木島正雄の住所は?」

「あぁ、市内の馬入4-16だ」

「そうか、わかった、ありがとう、それじゃぁ、また」

と言って保雄は明日から先ずは、村上精一の自宅に行く事にした、翌日、保雄は車で

茅ヶ崎の東海岸にある、マンション「シャイアン」に向かった、そのマンションは直ぐに

分かった、保雄は一階の部屋のインターホンを押して

「すいませんが、こちらのマンションに村上精一さんと言う20代後半くらいの男性が

住んでいるはずと聞いて来たんですが、何処の部屋かお分かりでしょうか?」

女性の声で「はい」といい

「村上精一さんでしたら、3階の2号室です」

「どうも、ありがとうございました」

と、言って保雄は階段を上がり、3階の部屋の表札を探しインターホンで

「ごめんください、私は警察関係者ですが、村上精一さんのお宅でいいでしょうか?」

「はい、そうですが、何か?」

「今日は精一さんは、いらっしゃいますか?」

「いや、今日は、朝早くから友人と釣りに出掛けています、ちょっとお待ちください、今

ドアーを開けますから」

と、言って60代くらいの女性が玄関のドアーを開けてくれた

「どうもすいません、もうご存知と思いますがお宅のご親戚に当たる「立花株式会社」

の専務の立花秀子さんが殺害されたんですが、一応、関係のある方全員に当日何を

されていたかを聞いて廻ってるんですが、奥さんは、7月21日の、夜10時から11時

には何処で、何をされていたか教えてください」

「はい、その事でしたら、テレビを見て驚きました、ただこちらは親戚と言っても、もう

何年も会っていませんから、私はその時間はもう、寝ている時間ですのでハッキリと

は言えないですが、もう寝ていたと思います、息子はその時間でしたら自宅にいたと

思いますが、今日の夜でしたら帰っていますので、直接本人に聞いて貰えますか?」

「そうですか、分かりました、今夜、何時頃には、お帰りになってますかね」

「多分、8時になら確実にいると思います」

「わかりました、それではすいませんがご家族と、お兄さんの清さんの写真がありまし

たら、お借りしたいのですが、今夜、改めて伺い、その時お返ししますので」

「そうですか、今、探して見ます、ちょっとお待ちください」

と言って、暫くして

「すいませんが、こんな写真しか無くて、これはもう10年くらい前のですが」

「あぁ、これで結構です、すいません、お預かりします」

と、言って保雄は、次に市内の馬入4-16木島正雄の自宅に行った、保雄は玄関

脇のインターホンを押した

「はい、どちら様でしょうか?」

「すいません、警察関係の者ですが、少し伺いたい事がありますので・・・・」

「はい、今、開けますから」

と言って、玄関が開いた、保雄は

「すいません、実はご主人の会社の専務の立花秀子さんが殺害されたのは、ご存知

と思いますが」

「はい、テレビを見て驚きました」

「実はそれで、関係者の皆さん全員に事件当日の7月21日夜のアリバイを聞いてい

ます、すいませんが奥さんは、その夜10時から11時の時間は何処にいられました」

「そうですね、その時間では、私は何時もは、テレビを見てるか、シャワーを浴びて

いる時間ですので、自宅に居ましたが」

「そうですか、その時、自宅には、どなたか居ましたか?」

「はい、娘が居ましたが・・・・・・」

「そうですか、ご主人は、まだ、お帰りでは無かったんですか?」

「はい、その後、帰って来たと思います」

「そうですか、分かりました、どうもありがとうございました」

と、言って保雄は木島の自宅を後にした。

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裏切り(8)

立花良二には妻と同じように、愛人がいた、名前は前田綾子36歳だった、綾子は

山梨県に母親66歳が元気で働いていた、父親が生きていた時から比べると、半分

以下になった土地で今でも農業をやっていた、綾子は7歳離れた弟の博が居た為

高校の2年の時、父親が亡くなったので高校を出ると直ぐに横浜に働きに出て、ある

商事会社の事務員で働いて実家に仕送りをしていたが、彼女も男性に騙されて会社

を辞めて、平塚に越して来て明石町のスナックで働いていた時、お客として来ていた

立花良二と3年半前に知り合って愛人関係になり、今も続いていた立花良二は彼女

の、お店を持ちたいと言う要求で紅谷町にブティックを出して今も働いていた立花良二

は2人の愛の巣を作る為、市内、八千代町にマンションを購入して彼女を住まわせ彼

は、2年前から月の半分以上は綾子のマンションでの生活をしていた、そんな良二の

行動を知って秀子は会社で営業課長をしている木島正雄43歳に秀子の方から近ず

いて行き、約2年ほど前から男女の関係になっていた、木島には妻の信子41歳と

娘の靖子14歳がいた、妻の信子は、何となく夫の正雄に、女性の匂いを感じていたが

まさか、同じ会社の専務である、立花秀子と愛人関係にあるなどとは、夢にも思って

いなかった、また親戚関係にある、木島則夫総務部長は、その噂を聞いて正雄に

「お前、専務と噂が有るが本当の事なのか?」

と聞かれ

「いや、付き合ってなんかないよ、ただの噂だよ、俺が専務の部屋に時々行くので

誰かが変な噂を流したんだろうと思うよ」

「そうか、それならいいんだが、お前には妻も子供もいるんだからな、分かってるな」

と言って、念を押して来た事もあった、しかし秀子が亡くなった今、喜んでいるのは

恐らく良二と綾子の2人だった、そして木島の心は複雑だった

平塚警察では当然、立花良二の身辺の事は鑑識の村田からの情報と今回、殺害され

た妻の交友関係から捜査した結果、良二には愛人がいてスナック「綾」と言う店を

持たせて八千代町のマンションで生活している事は捜査済みであった、平塚警察の

刑事は野田正夫の事件を捜査している過程から、7月3日に歩道橋から飛び降りて

自殺した中田由美の母親が離婚した、由美の父親の居所を捜査して由美の父親の

村上清66歳の自宅に事情聴取に行った

「こんにちは」

と彼が住んでいる市内、山下団地の3-18の自宅のチャイムを押した

「はい、どなたですか?」

「すいません、平塚警察ですが、少し伺いたい事がありまして・・・」

部屋のドアーが開き

「はい、何でしょう」

「実は別れた娘さんの由美さんが亡くなられたのは、ご存知と思いますが、彼女は

どんな理由で自殺されたのか、ご存知でしたら、教えて頂きたいのですが?」

「何故ですか?私も、その理由が知りたいんですよ?」

「そうですか、実は由美さんが付き合っていた野田正夫と言う男性が先日、殺害され

まして、その事件の事でまだ、犯人を逮捕、出来ていませんから、由美さんの自殺に

関係が有るかと思いまして父親である村上さんなら何かご存知と思い伺ったんですが」

「そうですか、私も由美の自殺の理由が知りたかったので、その野田と言う人に聞きた

かったですよ」

「そうですか、処ですいませんが、この事は関係のある方、皆さんに聞いてるんで

伺いますが、村上さんは7月15日、午後4時半頃は、どちらに居られたか教えて貰い

たいのですが?」

「えぇ、私のアリバイですか? 私は何もしてませんよ」

「いや、分かってるんですが、すいません一応、仕事ですから」

「えー確か、家にいて、テレビを見ていた時間ですが水戸黄門を4時からやるんでね」

「あぁ、そうですか、自宅には、誰かと一緒だったんでしょうか?」

「いや、私は静子と別れてからずーと、一人ですから・・・・・」

「そうですか、分かりました、又、何かありましたら、お願いします」

と言って刑事は署に戻り、主任に

「主任、村上清は野田が殺害された、当日の時間は自宅でテレビを見ていて他には

誰とも合ってませんので、十分に黒と思われますが」

「んーそうだな、もう少し、捜査が進んでからでも遅く無いので、泳がせておこうか?」

「はい、分かりました」

中村刑事と清田刑事は帰って来て

「主任「焼肉立花」の3号店の店長の吉田優子ですが、彼女の自宅の近所の方から

の情報ですが、彼女の夫の吉田日出男が立花良二、旧制、石田良二の高校時代の

友人でその夫の日出男は従業員3名を使って、市内に板金業をやっていたのですが

この処数年の不況で、業者から不渡りを掴まされて、従業員にも給料が払えなくなり

ある時、その高校時代の友人の石田良二に借金に行ったんですが、あっさり断られて

その後、ふらりと出て行ったきり行方不明で、現在も未だに生死不明と言う事です3年

前、平塚警察に捜索願いは提出済みです」

「そうか、当然だが身元不明死体は、捜査の対象にしてるよな?」

「はい、それは、間違いなく照合しています」

刑事主任は

「そーすると3号店の、その吉田優子は夫が高校時代、「立花株式会社」の社長の

立花良二とは友人で、金策にまで行ったと言う事を承知で会社に入ったんだろうな?」

「はい、そうです吉田優子は立花良二を、その事で、怨んでいたとも考えられます」

刑事主任は

「そうか、一応、彼女に立花秀子専務殺しに関して、事情聴取してくれ、忙しいと

言う事で逃げたら、任意同行で引っ張ってかまわないからな」

「はい、分かりました」

中村刑事と清田刑事はその足で直ぐに、「焼肉立花」の3号店の店長の吉田優子を

事情を聞く事にして、店内の事務所で聞いた

「吉田さん、貴女は先日の21日の夜、10時から11時の間、何処で何をされていた

か教えて貰えますか?」

「アリバイですか?その時間なら、恐らく3号店で仕事をしてたと思いますが」

「証人はいるでしょうね」

「えー居ますし、タイムカードもありますから、見てください」

「すいませんが、その証人の方はどなたでしょうか?」

「あぁ、山谷君ですが・・・・」

「今、お店に居ますか?」

「はい、居るはずですが」

清田刑事は直ぐにその山谷と言う人に、裏を聞きに行った、直ぐに戻って中村刑事に

耳打ちした

「分かりました、どうもありがとうございました、また、伺う事が出来たらお願いします」

と言って、中村刑事と清田刑事は署に戻った。

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裏切り(7)

110番入電を受け、平塚警察から刑事と鑑識が現場の見付町の立花の自宅に

付いた、刑事主任は玄関から中に入って、現場を見た

「ここの家の方は?」

と河瀬刑事に聞いた

「はい、ご主人があちらに居ますが」

主任は、この家の世帯主の立花良二に

「ご主人ですか?」

「はい、そうです」

「被害者は奥さんですか?」

「はい、妻の秀子です」

「それでは事情を伺いますが、奥さんを、何時頃に発見されましたか?」

「はい、昨夜から私は、酒卸し組合の会合で熱海に出掛けていまして、午後2時頃に

帰って来て直接会社の方に出たのですが、妻がまだ、出社して無い事が分かりまして

家に戻ったら、このような事になっていたんです」

「そうですか、奥さんは昨日、どなたかと会うような事は、話していませんでしたか?」

「いえ、何も聞いていません」

「奥さんのお友達の方を、ご主人は何人かご存知ですか?又、1番仲が良かった方は

どなたか分かりますか?」

「はい、そこの横に電話帳が有りますが、そこに書いてある方は知っていますが特に

仲が良かった人と言われても、私には分かりませんが?」

「そうですか、実はこの現場から見て、ワインボトルとグラスが2個テーブルに出て

いますが、どうもこの様子からして、知りの方と飲んでいたとしか、考えられないので

その後に何かが2人の間であって、そこに落ちている大理石の灰皿で頭を殴られた

のではないかと思われるのですが?」

と刑事主任はいい、灰皿を見て

「ん、何か指紋を拭き取ったような跡が見られるな」

と、いい鑑識官に

「これを見てくれ、拭き取ってるな」

「はい、そうですね」

「それで死因と死亡推定時刻は?」

と聞いた

「はい、死因は恐らく、その大理石の灰皿で数回、殴られた時の脳内出血かと思われ

ますまた、死亡推定時刻は解剖しませんとハッキリ言えませんが恐らく昨夜7月21日

の10時から11時くらいの間ではないかと思いますが」

「そうかわかった」

刑事主任は、立花良二に

「それですいません、でこの電話帳の中に書いてある方で、良く一緒に奥さんがワイン

を飲まれるような方は、ご存知ですか?」

「私は、そこまでは、知りませんが・・・・」

と、横に居た、河瀬刑事が

「犯人は、確かにグラスの指紋を拭き取ったのは間違い無いですね、恐らく全ての

指紋も拭き取ってあるんじゃぁ無いかな?」

「はい、確かにドアーノブも拭き取った跡がありますし又、ボトルも拭き取ってあります

ので、犯人は以外に落ち着いていたように感じられます、他にある指紋は全て採取し

て帰って照合しますので」

「落ち着いていた?・・・・・犯人は最初から殺す積もりで来たのかな?」

刑事主任は河瀬刑事に

「近所の家に昨夜10時から11時頃に何か物音や人と見たと言う目撃者がいないか

聞き込んでくれ」

「はい、分かりました」

「ご主人、大変失礼な事を伺いますが、奥さんは誰か、ご主人の知らない男性と付き

合いがあったと言う、噂か、何か聞いていませんか?」

「はい、誰か男がいると言う事は以前から聞いていましたが、良く分かりません」

「そうですか、ご主人の会社の「焼肉立花」の6号店の店長の野田正夫と言う方が

先日、殺害されていますが、その事はご存知でしょう、で会社では何か調査しました

か?」

「いや、私は総務課長の徳永に、全て任してありますので・・・・・・」

「奥さんが、誰かに怨まれていたと言う事は、ご存知ないですか?」

「いや、本当に私は、何も分かりません」

「そうですか、また、何か有りましたら伺いますので、その時は宜しくお願いします」

そう言って刑事主任は署に連絡を取った、一方、「焼肉立花」の5号店の店長

中村明のアリバイは、駅ビルの紳士服売り場で聞いて、間違いない事が分かった

各刑事は、この立花秀子、殺害事件は刑事主任の、久本と河瀬刑事に任せて

昨日の、各店の従業員のアリバイの裏取り捜査に歩いていた、夕方、全員が揃うと

捜査会議が始まった

始めに刑事主任の久本が、ホワイトボードに貼り付けた、写真を指して

「まず今日の現場検証だが、被害者は立花秀子42歳で「立花株式会社」の専務をし

ている女性で、この会社の社長の立花良二46歳の妻である、詰まり第一発見者も

その夫の立花良二だ、また死因は自宅のテーブルに置いてあった大理石の灰皿で

頭部を数回、殴打されたのが原因での脳内出血と思われるが現在、解剖中である

死亡推定時刻は昨夜の10時から11時の間で現場の状況からみて、顔見知りの

犯行ではないかと思われる、現場にワインを飲んだ様子が見られる為だ、また両隣

の方に、その時間に物音や不審者を見なかったか聞き込んだが、分からなかったと

言う事だ、それから鑑識の方からだが、指紋がかなり拭き取られた形跡があるから

照合の結果出せない可能性が高いとの事だ、今後は立花秀子の交友関係と、誰か

怨みがあった人間が、居なかったか捜査してくれ、それから会社での彼女は専務と

言う事なので、その当たりから、人間関係も視野に入れた捜査を頼む」

「その立花夫妻には、子供は居たのでしょうか?」

刑事主任は

「いや、いないようだ、それと現場の部屋に電話帳があったので、借りてきてあるので

ここに書かれた人物と会社に電話して聞き込んでくれ、処で「焼肉立花」のアリバイ

捜査の方はどうだった?」

「はい、全て終わりましたが現在の処、犯人に繋がるような人物は居ませんでした」

「そうか、これからは野田正夫の事件と立花秀子の事件を手分けしてやる事にする

ので頼むよ」

と言って、会議は終わった、その夜、村田から保雄の所に電話が入った

「もしもし、あぁ、知ってるよ、さっきテレビでやっていたから、それで目撃者は居な

かったのか?」

「居なかったようだ、顔見知りの犯行だと言う事だよ、交友関係と会社関係者を

徹底して捜査していくらしいよ」

「先日の野田正夫の事件もまだ、犯人に結びつくような証拠は出てないんだろう?」

と保雄は聞いた

「あぁ、同時進行で捜査していくらしいよ」

「そうか、現在入院中の立花秀子の父親はどう思ってるんだろうな、気の毒にな・・・」

「そうだな、しかし、テレビを置いていない場合もあるから、しかし今回の事件は何か

難しい事件になりそうな気がするんだよ」

「あぁ、お家騒動と言う件か?」

「ん、何となく、そんな気がしてな」

「何か、調べる事が出来たら言ってくれよ、何時でも手伝うからな」

「あぁ、そうするよそれじゃぁ又」

と言って、村田は電話を切った。

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裏切り(6)

平塚警察の刑事課は7店舗の場所を本社の「酒問屋、立花株式会社」に電話して

聞き、手分けして聞き込みに当たった、1号店に行った主任刑事と高橋刑事は

店長で「焼肉立花」の全店舗の責任者の係長でもある、広瀬啓一に会い聞いてみた

「すいません、平塚警察ですが、こちらには従業員の方は何人いるのでしょうか?」

「はい、全員で7人になりますが、時間差で出勤が違いますから、今は全員出てい

ませんが」

「そうですか、今は何人でやってますか?」

「今は、私を入れて5人います」

「すいませんが、1人ひとりの方に、お話を聞きたいのですが、殺人事件ですので

皆さんの協力を、お願いします」

広瀬係長は

「分かりました、1人ずつ、ここに連れて来ますので聞いてください」

2人は、1人ひとりに、そのテーブルで当日のアリバイを聞いた、裏取りは後日と

言う事にして、1号店7人全ての従業員のアリバイを聞き、高橋刑事は手帳に

書き込んだ

「どうも、ありがとうございました、それではこれで失礼します」

と、言って2人は1号店を後にして、近くにある、4号店の中に入って行った

「こんばんは、私は平塚警察ですが、先日殺害された6号店の店長の野田正夫さん

の事を捜査しています、皆さんに、ご協力お願いします」

と、4号店の店長の村野浩に言った、刑事主任は

「先ず始めに村野さんは、野田さんが亡くなった事件当日の午後4時半前後、何処

で何をされていましたか?」

「はい、私はちょうど、自宅を出る頃でしたと思いますが、時計を見た訳では無い

ので・・・・・」

「すいませんが、村野さんの、ご自宅は本社に聞けば分かりますよね」

「はい、いやいいですよ、私は寒川に自宅があります、寒川町岡田3-10です妻と

娘がいますので、聞いてください」

「はい、分かりました、どうもありがとうございました、すいませんが次の方に代わって

下さい」

と、言って、主任刑事と高橋刑事は4号店、全員のアリバイを書き込んで、署に連絡

して、他の様子を聞いて署に戻った、その後から続々と刑事達が帰って来て会議が

始まった、刑事主任は

「ごくろうさん、で、私達は1号店と4号店、全員のアリバイを聞いて書き込んで来た

明日から、この裏取りに歩くが、皆の結果を報告してくれ」

中村刑事が

「我々は2号店と3号店の従業員全員、同じようにアリバイ捜査して来ました2号店の

店長は木村利恵39歳で、当日は店に向かう車の運転中だったと言う事でした、他

全員のアリバイは同じように聞き込んで有ります、3号店は店長は同じく女性で名前

は吉田優子他、アリバイは聞いて有ります、最後に6号店の従業員にも聞き込んで

来て有りますので、裏は明日からです」

「宮瀬ですが、我々は5号店と茅ヶ崎にある7号店を聞き込んできました、5号店の

店長は中村明29歳で事件当日は平塚駅ビルで買い物をして、店に出たと言って

います店の従業員も店長は5時には店に居たと証言していますが、駅ビルには

これから行き、裏を聞きます、他の従業員全員アリバイは聞き込んであります、

裏は明日から始めます、茅ヶ崎の7号店は駅の北口を降りて直ぐ平塚よりに有ります

店長は清川礼二28歳で、事件当日はやはり車に乗って店に来る途中だったと言う事

です、他、従業員全員のアリバイは聞いて有ります」

刑事主任は

「分かった、良くやってくれた明日から又、裏取り捜査を頼んだぞ、課長、何か話は

ありますか?」

「いや、皆、頑張ってやってくれ、以上だ」

「それでは解散する」

その夜、保雄の所に村田から電話が入った

「俺だよ、何か刑事課は「焼肉立花」の7店舗の従業員のアリバイを聞いたらしいよ」

「そうか、で、何か怪しい奴は出たのか?」

「いや、裏取り捜査は明日からやるそうだから、何か出るかも知れないな」

「そうか、出ればいいが、そもそも野田正夫は結構、敵が多かった人間だろう、なら

動機のある人間も多いかも知れないぞ」

「そうだな、ただ、野田よりも若い20代の店長が2人居たと聞いたよ、それに女性の

店長が2人居るそうだ」

「そうか、何か、人間関係に問題でもあるのかな?」

と、保雄は考え込んだ

「それじゃぁ、又、報告するよ」

「あぁ、ありがとう、おやすみ」

そう言って、保雄は電話を切った、その翌日の7月22日の朝「立花株式会社」の

専務の立花秀子と夫の良二が住む市内、見付町5-16の自宅に専務の秀子の

運転手、原島有一が彼女を何時ものように迎えに来た、社長の良二は酒造、卸し

組合の会合で熱海に昨夜から出掛けていた、運転手の原島は何回かインターホン

を押しても、今日は彼女が玄関から出て来ないので、どうしたらいいかを会社の

総務課長の徳永進の携帯に電話して、その事を告げた、子供に恵まれなかった

立花夫婦は、ここ数年は夫婦とは名ばかりの生活であった、徳永は

「そうか、それは可笑しいな、合鍵を社長の他に誰が持っているのか、分からない

ので、今、社長の携帯電話に電話してみて又、折り返し電話するから待っていてくれ」

と言って社長の立花良二の携帯に電話した

「もしもし、あぁ、社長ですか、徳永ですが、実は専務の運転手が自宅に今、お迎え

に言ってるのですが、何回もインターホンを押しても専務が出ないので私の所に電話

して来たのですが、どうしたらいいでしょうか?」

「んーそうか、どうせ、これ幸いと思って何処かに泊まったんだろう、いいからその内

会社に出るだろうから、放っといていい」

「はい、分かりました、そのようにします」

と、言って、徳永は運転手の原島に

「今、社長に聞いたが、その内に会社に出るだろうから、そのまま帰っていいと言う

事なので」

「はい、分かりました」

そう言って運転手は会社に戻った、お昼過ぎの午後2時頃、会社に戻った社長の

立花良二は

「専務はどうしたんだ、まだ、出て来てないのか?」

女性の事務員は

「はい、まだ、今日は出社されていませんが」

「そうか?」

と、言って社長は専務の秀子の携帯電話に電話を入れた

「もしもし、もしもし・・・・・・・・・・・・・・・・・おかしいな?・・・運転手の古川はいるか?」

「はい、いま、呼んで来ます」

暫くして

「はい、お呼びでしょうか?」

「あぁ、悪いが自宅に帰えるので、頼む」

そう言って、社長の立花良二は自宅に帰って玄関を開けて中に入った

「あーー!! おぉーーい 来てくれーー!」

と、大きな声で運転手を呼んだ、運転手は驚いて

「社長ーー! どうしましたー!」

と、家の中に飛び込んだ、玄関の直ぐの横の大きな応接室、件居間のような感じの

部屋ドアーの近くに、頭から血を流して倒れていた、妻の遺体を発見して途方に

暮れていた、社長に代わって運転手の古川が110番した。

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裏切り(5)

保雄と中川は「美香」と言う、お店の中に入った

「いらっしゃいませ」

と、若い女性の声がした、2人はカウンターに座り、保雄は何時ものようにお店の

中を見回した、カウンターの中の女性が、お絞りを持って来た

「何にしましょうか?」

「あ、すいません、ビールを下さい」

と、保雄はいい、その女性に

「すいませんが、このお店に野田正夫さんと言う方が、女性を連れて来ていたと思い

ますが、見た事は無いでしょうか?」

と、聞くと

「貴方は警察の方ですか?」

「いや、私は警察では無いですよ」

「そうですか、野田さんが女性を連れて来た事は、1度も見た事は無いですが」

「そうですか、野田とは昔からの友人なんですよ、あんな事になるなんて思っても

みませんでしたので・・・・・・・」

「そうね、驚いたわ、まさか野田さんが殺されるなんて・・・・・・・」

と、隣で中川が、小声で保雄に「うまいね」と言った、女性は

「ママがその野田さんと時々、同伴で出勤して来てましたが、実は別のお客さんが

その事で、お店に来なくなってしまって、ママのお店ですから私達は何も言えません

でしたが、お客さんの前でベタベタしてたので、お客さんの中にはあまり心良く思って

いなかった方も多いと思いますよ」

「そうですか、野田さんは、お金持ちだったようですね、処でお客さんの中に野田さん

を怨んでいたような方が居たか、ご存知ないですか?」

「そうね、金屋さんや根元さんなんかは、ママに気があったようでしたが、そこまでは

しないと思いますがね」

「その金屋さんや根元さんは、良くここに来る方ですか、で、今でも来てますか?」

「えー今でも金屋さんは週に3回は来ていますよ、何しろ独身ですから、ただこの所

根元さんが来ていませんね、いそがいいんじゃぁ無いでしょうかね?」

「その、根元さんも独身ですか?」

「はい、そうです」

「それで、ママさんは、その2人の事を、どんな風に思っていたんでしょうかね?」

「ママは面食いでしたから、やはり野田さんが本目だったでしょうね、金屋さんは

あまり口には出さない方でしたし、根元さんは週に1度位しか来ませんので・・・・・」

「そうですか、処で野田さんて、どんな方でしたか?」

「そうね、気前は良かったですね、高いブランディーをキープされていましたので」

「では、もしかして2人は、もう一緒に暮らしていた、何て事は無いでしょうか?」

「さー私は、そこまでは、知りませんが」

「ママさんの住まいは平塚市内ですか?」

「そうですよ、この近くのマンションです、もう、そろそろ出て来る時間ですが」

「ほーそうですか、どこの当たりでしょうか?」

「この前の通りを、東に200メートルくらい行った左側の所ですよ」

「それでは、どんな方かだけ、見てから失礼しますのでビールをもう1本貰えますか

それと、お勘定をしてください」

「あぁ、はい、分かりました」

と、言った処に、ドアーが開いて

「おはようー」

と、ママらしい女性が着飾って、入って来た、カウンターに居た保雄達を見て

「いらっしゃいませ」

と言って、ボックス席にいた、常連さんの所に行った、保雄は

「このママさんは、30歳前後くらいかな?」

と、そう思って

「そろそろ行こうか?」

と中川に言って、支払いを済ませると、店を出た、保雄は

「いったい、中田由美はどうして自殺したのか?それと誰が野田をやったのか?」

と考えながら、中川と別れて自宅に帰った

その日、平塚警察の宮瀬刑事と木村刑事は中田静子のいる宝町の薬局から野田

の代官町のマンションまで、どれ位、掛かるかを、時間と距離を調べていた

「宮瀬さん、男の足で5分くらいですから、女性でも5分少しで、店から野田の

マンションに、これますね」

「そうだな、距離にして500メートル有るか無いかだな?これならその気になれば

やれない犯行ではないが・・・・・・」

「しかし、第一発見者は、男だったと言っていたんですね」

「んーそうなんだよな、だから、やはり、野田正夫を怨んでいた誰か?と言う事では

ないのかな」

と宮瀬は言った、木村は

「それでは、やはり、同じ会社の誰かか、または、交友関係者と言う事ですね」

「やはり「焼肉立花」の1号店から7号店全員を調べてみる必要があるな、一旦

署に帰って、主任に相談してからにしょうか?」

「はい、分かりました」

平塚警察の刑事課では、捜査会議が始まった、主任の久本は

「野田正夫の刺殺に使われた包丁の出所だが、この包丁はもう10年くらい使用

された包丁と分かった、恐らく犯人は、この包丁を何処かで盗んだか、或いは

自宅で使っていた物を使用したかは、指紋や肉片などが出ない為、不明である

また足跡ほか、犯人に繋がるようなブツは現場から出ていない」

宮瀬刑事が

「主任、今日、中田静子の勤め先の薬局から、野田の代官町の自宅マンションまで

の時間と距離を計りました処、男性の足で5分前後なので、およそ500メートル前後

位と分かりましたので、ちょっと抜け出せば犯行は十分に可能だと思いますが、ただ

第一発見者は、男の姿を見たと証言していますので・・・・」

と、次に高橋刑事が

「主任、やはり1度「焼肉立花」の1号店から7号店までの従業員、一人ひとりに

当たる必要があるのでは無いでしょうか?」

「あぁ、そうだな、あそこは1店舗、何人くらいでやってるのかな?」

「はい、およそ5,6人では無いかと思いますが」

「そうか、それなら手分けしてやれば5時から初めて3、4時間で終わるな、課長

いかがでしょうか?」

刑事課長は

「あぁ、そうしよう頼む」

「それでは、明日、夕方から始めるので、今日は解散する」

そう言って、翌日から「焼肉立花」全店に刑事課の人間全員で聞き込みに当たる事に

なった。

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裏切り(4)

その夜、保雄の所に村田から電話があった

「俺だよ、実は今日、殺害された野田正夫が付き合っていた中田由美から200万

借りていると言う事を「焼肉立花」の6号店の高木達也と言う男が話していたと言う

事だよ、それで彼の言うには野田は明石町にあるスナック「美香」のママに夢中に

なって、かなり、入れ込んでいたと言う事だ」

「ほーそうか、それで、もしかしたら、中田由美が邪魔になって、別れ話を?しかし

金を借りたばかりだしな?んー中田由美の自殺の原因が何なのか?調べないとな

それじゃぁ、中田由美の自宅の住所を教えてくれないかな?」

「あぁ、かまわないよ、いいか、市内、菫平3-16だよ、今は兄と母親が住んでるよ」

「そうか、ありがとう、それで、話は違うが、今日、仕事帰りに「焼肉立花」の本社の

酒問屋の事務員をしている、俺の友人の広野明に,高校を出てから1度、同窓会で

会ってから、5年ぶりに彼に電話して居酒屋で一杯やったんだよ、それで聞い

てみたんだが特に問題のある会社では無いが、一つだけ今の専務の立花秀子と言う

女性の父親、現在の会長だが今、癌で市民病院に入院中だ、それで昔、愛人に

生ませた今年26歳になる村上精一と言う息子を、もう1店舗、茅ヶ崎に店を出して

やらせたいと言う事を娘の秀子に言っているらしいその事で少し、お家騒動がある

らしいんだ」

と、保雄が言った

「そうか、その秀子と言うのは独身か?」

「いや、婿を10年以上前に取って、今はその婿の立花良二と言うのが社長になって

やってるよ、だから婿の良二は、義理の父親の愛人の子に、店をやらせるのが気に

入らないらしいんだと、思うんだ」

「そうか、この話、警察は、まだ知らないが、俺に、していいのか?」

「あぁ、お前の情報としていいよ」

「そうか、分かった、刑事課長に明日、早速話すよ」

そう言って村田は電話を切った、保雄は翌日の会社帰りに、その中田由美の菫平

の自宅を訪ねた、保雄はインターホン押して

「ごめんください」

と、声を掛けたが、留守のようだった、仕方なく保雄は隣の自宅で、それとなく事情

を聞いてみようと思って、その自宅のインターホンを押した

「はい、中村ですが」

「あぁ、すいませんが、お隣の中田さんはお留守のようですが、お仕事でしょうか?」

「あぁ、はい、帰りは、だいたい7時くらいのようですよ」

「そうですか、それでは又、あぁ、すいませんが、土曜日と日曜日は自宅にお出でで

しょうか?」

「はい、何時もなら、居るはずですよ」

「どうも、ありがとうございました」

保雄は、そう言って帰宅し、今度は土曜に来て見ようと思っていた、土曜日保雄は

午前9時過ぎに中田の自宅を訪ねた、保雄はインターホンを押すと

「はい、どちら様でしょうか?」

「すいません、私は亡くなられた、お嬢さんの知り合いだった者ですが、このたびは

どうもご愁傷様です、由美さんは何故、自殺なんかしたんでしょうか?お分かりで

しょうか?」

「あぁ、外ではちょっと、今、玄関を開けますから」

と、言って玄関が開き、中から60代と思える女性が出て来た

「どうぞ中に入ってください」

そう言って、その中田静子は保雄を玄関の中に入れてくれた、静子は

「ハッキリとは分かりませんが、多分、あの男に騙されたのでは無いかと思います」

「その男とは、誰ですか?」

「名前は聞いていませんが、何処かのお店の店長をしている男性だと言ってました

が、それ以上は何も言わない子でしたから、そうですか、実は私の友人に警察の

人間が居るんですが、その彼の言うには、由美さんは男に200万円貸したと言う

事のようですが、1度由美さんの銀行口座を調べた方がいいのではないでしょうか」

「そうなんですか?分かりました、今日と明日は銀行休みですから、では、月曜に

銀行に行って見ます」

「それで、奥さん、私はこう言う者ですが」

と、言って保雄は、何時もの名前と携帯電話番号の書いた名詞を渡して

「出来たら口座から200万引き出されたかどうかだけ連絡してくださいませんか?」

「分かりました、電話します」

「ありがとうございます、どうしても、由美さんの自殺の理由を、突き止め無いと

野田正夫がどうして殺害されたのかが分からないのです、ご存知ですよね、奥さん

野田正夫と言うのは、お宅の由美さんが付き合っていたと言う、男性の事ですが」

「そうなんですか、いや知りませんでした殺されたんですか?全く知りませんでした」

「そうでしたか、ではすいません、電話を待っています、失礼しました」

と、言って保雄は帰宅した

月曜日の昼過ぎ、保雄の携帯が鳴った、保雄はちょうど食事中だった

「はい、豊田ですが?」

「あぁ、私です、中田静子ですが、先日はどうも」

「あぁ、それで、銀行の方はどうでしたか?」

「はい、やはり貴方が言われた通り、200万円、引き出して有りました」

「それは、何日になっていましたか?」

「はい、ちょうど6月の末の30日の、お昼の12時10分頃です」

「そうですか、分かりました、どうもありがとうございました」

と言って、保雄は電話を切った、保雄は

「これで後は、明石町のスナック「美香」に行って野田正夫の事を聞き出してみよう」

そう思い、保雄は会社の中川に

「中川君、今日、あいてるか?」

「何ですか、開いてますが、行きますか?」

といい、飲む手真似をした、保雄は笑って

「あぁ、ちょっと行ってみたい店があるんだが、お前、明石町のスナック「美香」と

言う所、知ってるか?」

「いや、知らないですね」

「それじゃぁ、今日、ちょっと行くか?」

と、保雄は言うと

「はい、分かりました、それでは後で」

仕事が終わり、6時頃、保雄と中川は何時もの駅近くの居酒屋に行った8時になった

ので、保雄は

「それじゃぁ、行ってみようか?」

と中川を誘い、明石町のスナック「美香」のドアーを開けた。

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裏切り(3)

刑事主任と高橋刑事は亡くなった野田正夫が店長をやっていた市内、見付町の

9-18「焼肉立花」と言う店の、高木達也を訪ねた

「すいません、平塚警察ですが高木達也さんはいますか?」

と女性の店員に聞いた

「はい、今、呼んで来ます」

暫くして

「はい、私が高木ですが、何でしょうか?」

「どうも、店長だった野田さんの事を、少し聞かせて貰いたいのですが?」

「はい」

「貴方は野田さんから生前に「俺は殺されるかも知れない」と聞いていたと言う事で

すが本当でしょうか?」

「あぁ、係長が言ったんですね、えー確かにそう聞いていましたよ」

「それで、誰に殺されると、貴方は聞いたんですか?」

「はい、確かに聞いたんですが、彼は言いませんでした、何か自分が悪いんだとも

言っていましたし、私は無理にそこまでは聞きませんでした、まさか、本当に彼が

殺されるなんて、思ってもいませんでしたので、あぁ、そうだ!彼は、その付き

合っていた女性に、金を借りるって言ってましたよ、何でも「近い内に200万金が

借りられるから、これでサラ金からの借金が返せる」ってそう言ってましたが・・・」

刑事主任は

「そうですか、それで、彼女から借りられたんですかね、その200万は?」

「そうですね、多分、借りれたんではないですか、私は聞いてませんが、その金

私は、本当にサラ金に借りて、帰したかどうかも、信用していませんがね私は」

「ほー、どうしてそう思うんですか?」

「彼は女に最近、かなり入れ込んでいて、金を使っていたようですから」

「んー何処で、そんなに金を使っていたんですかね?」

「何でも、明石町にあるスナック「美香」と言う所のママに入れ込んでいたようです」

「なるほど、それで金が入用だったんですね?」

「はい、私はそう思いましたが」

「処で貴方は、野田さんの彼女を見た事がありますか?」

「いえ、彼はここに1度も、彼女を連れて、こなかったので見てません」

「そうですか、それでは、野田さんを怨んでいた従業員の方や、お客さんが居たと

貴方は思いますか?」

「お客さんの事は分かりませんが、従業員には、けっこう厳しい方でしたから居たか

も知れませんね」

「そうですか、野田さんは彼女が亡くなった時どんな表情でしたか、覚えてますか?」

「いや、驚いていましたよ、そうー、その時ですよ、その言葉が出たのは」

「その言葉とは「俺、殺されるかもしれない」と言う事ですか?」

「そうです、その時、確かに聞きました」

「単刀直入に伺いますが、なぜ、野田さんは、殺されたと貴方は思いますか?」

「良く分かりませんが、やはり野田さんイケメンで、モテましたからそのスナックのママ

と彼女との3角関係だったんじゃぁ、無いんですかね」

「そうですか、分かりました、どうもありがとうございました、また何か有りましたら

伺いますので、お願いします」

そう言って、2人は署に戻った、署に戻ると待っていたように、直ぐに捜査会議が

始まった、刑事主任の久本は

「今日我々は、刺殺されたも野田正夫の「焼肉立花」の6号店に行って、彼が1番

仲が良かったと言う高木達也に話を聞いて来た処、彼は付き合っていた中田由美

から、200万の金を借りていると言う話だ、その金を市内の明石町スナック「美香」

のママに野田が入り上げていて使ったのでは無いかと高木は言っていたが、

その裏はまだこれから取る積もりだそれで、中田純一を捜査した結果はどうだった

かな?」

と主任は聞いた、中村刑事が

「はい、私と清田が中田純一の勤めている(株)藤田製紙、東八幡18-5と言う会社

に行って、彼の事を聞いた所、彼は毎日9時に出勤して5時まで会社で働いている

真面目な、いい青年だと聞いて来ましたが」

「そうか、で、事件当日の彼の行動は?」

「はい、当日も同じように会社で、仕事をしていたと言う事です」

「そうか、それはタイムカードで調べたのか?」

「はい、そこまでは聞いていませんが」

「そうか、それでは、母親の中田静子はどうだったんだ?」

と聞くと、宮瀬刑事が

「はい、母親の中田静子は15年前に村上清と言う、男性と協議離婚した後直ぐに

勤めた、石野薬品と言う市内の宝町12-3の、お店に店員として働いています

彼女は薬剤師の免許も持っていると聞いています、で、事件当日のアリバイですが

やはり6時までは店にいたと、同じ店の者が証言しています」

主任は

「ん、宝町と代官町なら隣同士だが、途中で抜け出したとは、考えられないのか?」

「そこまでは、来ていませんでした、すいません、ただ第一発見者の方は男性のよう

だったと聞いていましたので」

「確かに、そう言っていたが見間違えと言う事もあるからなそこの店から刺殺された

野田正夫のマンションまでは、どれくらい掛かるか調べて見る必要があるな?」

「はい、分かりました」

刑事主任は、刑事課長に了承を得て

「それでは、明日から頑張って頼んだよ」

と、言って会議を終えた。

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