偽装(8)
翌日、保雄は昨夜タクシーから降りた、2人の場所に車で行く事にした
「確か1人は夕陽ヶ丘34だったな・・・」
と言いながら電柱を探した
「あっ!ここだ、確かスポーツ刈りの男、木原が降りた所だ」
保雄はそう思って車を止めて歩いて適当にその近くの、猪俣と言う家のインターホン
を押した
「はい、どなたでしょうか?」
「すいません、この当たりに木原さんと言う家はありませんか?」
「あぁ、内から4軒目の家がそうですよ」
「そうですか、ちょっと伺いますが、そのお宅に有二さんと言う人はいませんか?」
と保雄は適当な名前を言った
「いや、いませんね、男の人は、ご主人の達也さんだけですよ」
「あぁ、そうそう、そうでした、その達也さんの、お勤めは市役所でしたね?」
「え!そうですか? 私が前に聞いてるのは、八間通りの瀬尾運送と言う所に
お勤めと聞いてましたが・・・・・」
「あぁ、そうか、すいません、私が間違えていました、それは別の方でした
どうもすいません・・・・・・・どうもありがとうございました」
保雄は
「そうか八間通りの瀬尾運送か、それと名前は達也か」
と思って手帳に木原達也と瀬尾運送の場所を書き込んだ、次に高浜台の
マンション前で降りた林田のマンションに着き、1階の近くのお宅に行き
インターホンを押した
「はい、どなたですか?」
「すいません、こちらのマンションに林田さんと言う方が住んでられると思います
が何階の何号室か、お分かりでしたら教えて頂きたいのですが?」
「あぁ、あの方は確か4階の2号室だと思いますよ」
「そうですか、どうもありがとうございました」
保雄はエレベーターで4階に上がった、直ぐの2号室に確かに林田進と表札が
出ていた
「そうか彼は進むと言うのか、そう思って、隣の自宅のインターホンを押した
「はい、どなたですか?」
「すいませんが、私は川崎探偵事務所の者です、実はがお隣の林田進さんは確か
市役所に、お勤めの方で良かったですね」
「いや、ご主人でしょう、違いますよ、ご主人は何でも八間通りにある、瀬尾運送と
言う処で働いてると聞いてますが・・・・・」
「あぁ、そうですか、それでは私の間違いでした、どうもありがとうございました」
保雄はお礼を言って
「そうか、2人は同じ、八間通りにある瀬尾運送の同僚だったのか」
保雄は直ぐに手帳に書き止め、一旦、事務所に戻った。
平塚警察の刑事課では会議が行なわれていた、主任刑事の久本が
「昨日「三ヶ月堂」に生活安全課の一斉捜索が入ったが我々はあくまでも、この
「三ヶ月堂」の関係する3人の殺人事件を洗わなくてはならない、まず川田誠が
小田原の海浜ホテルの502号室で首を吊ったように偽装されて殺害された
彼の紺色のスーツには枯れ草が付着していたので、ホテル以外の場所で殺害
されたと我々は考えていたが、仮にもし枯れ草の付着も偽装と言う事だとしたら
どう考えたらいいんだ?」
「はい、そうですね、外で殺されたように見せる掛ける必要があったと言う事
ですかね」
そう中村刑事が言うと高橋刑事が
「主任、もしかしたら、我々警察の捜査を、混乱させる為では無いでしょうか?」
「んー、と言う事は、害者は本当にホテルの部屋で殺害されたと言う事でいい
訳だな?平塚の3人にはアリバイがある、だから犯人は別にいると言う事か?
そうなると、その犯人も当然「三ヶ月堂」の関係者と言う事なのか?どうなんだ?」
「主任、ここに川田誠が殺害された当日の、ホテルの宿泊人の名簿がありますが
もし借りに私が、犯人なら、多分デタラメな名前と住所を書くと思います・・・・・」
「そうだな、と言う事は、その宿泊者名簿はあてに出来ないと言う事だなやはり
「三ヶ月堂」の従業員と関係者を洗い直すか、中村君達はすまないが「三ヶ月堂」
に言って従業員の住所録を貰って来てくれ、他の者は今までの捜査を続行してくれ
頑張って頼むぞ!」
そう言って久本主任は解散した。
その日、6月8日の夜9時過ぎ頃、紅谷町にあるスナック「しのぶ」で何時ものよう
に8時に出勤して来るはずのママが出勤してこないので、店で働く星野直美が
携帯電話をした、しかし繋がらないので星野直美はママの自宅に迎えに行き居間
で腹を刺されている倒れているママを発見して驚いて警察に電話して来た、直ぐに
平塚警察は刑事と鑑識を現場検証に送った、刑事主任の久本は
「どうだ、指紋は取れそうか?」
「はい、この犯人は女性のようですね、それに相当に慌てていますね、これを見て
ください」
と鑑識の村田は久本にイヤリングの片方を手渡した
「これはが遺体の側にあったのか!、何歳くらいの女性がする物か分かるか?」
「はい、女性に聞けば分かると思いますがそれに指紋もあちこちに付いています
ので犯人は相当慌てて逃げたと考えられます」
「そうか、凶器は何か分かるか?」
「はい、恐らく包丁だと思われますが・・・・・・又、死因は腹部を刺された事による
出血多量と思われます、死亡推定時刻は今夜の7時から9時の間では無いかと
思われますが」
「そうか、分かった」
と、言って久本は署に電話した
「害者は大原しのぶ29歳、市内宝町3-36、5階6号のマンションで名前は無い」
鑑識は直ぐに前科人のリストを洗った、すると先日の小田原の海浜ホテルで
殺害された川田誠の部屋の、机の角から採取した指紋と一致した、村田は直ぐに
刑事課長に連絡した、刑事課長は関連があると思える、宮川順子の自宅に刑事を
送り彼女の指紋を取るように命じた中村刑事と清田刑事と鑑識は早速、宮川順子
の虹ヶ浜の自宅マンションに到着した、直ぐに中村刑事がインターホンを押した
「はい、宮川ですが」
と、男の声がした
「すいません、平塚警察ですが宮川さんですね、奥さんはいますか?」
「いや、まだ帰って無いんですが・・・・」
「すいません、ちょっと開けて、貰いたいのですが・・・・」
「はい、今、開けます」
と言って、玄関ドアーが開いた
中村刑事と清田刑事は
「すいません、疑う訳では無いんですが、部屋の中を見せて頂けますか?」
「それはいいですが、いったい内のが何かしたんですか?」
「えぇ、大原しのぶ、と言う女性を、ご主人はご存知ですか?」
「・・・・いや・・・・・・・」
「その女性が先程殺害されまして、お宅の奥さんの指紋が出たのですが、一応
もう1度、奥さん指紋の照合をさせて頂きますので・・・・」
と中村刑事は鑑識を呼んだ、鑑識は直ぐに自宅に入り指紋採取をした
中村刑事は宮川秀明に
「奥さんは、今朝から出掛けてるんでしょうか?」
「いや、私が出掛ける時はまだ家にいましたから、その後、何時頃出掛けたか私は
分かりません、帰って来たら、妻はまだ帰って無かったんです」
「そうですか、分かりました鑑識がもう少しで終わりますのでそれまでお願いします
では我々は先に、どうもお邪魔しました」
と中村刑事と清田刑事は署に戻った、交代に吉田刑事と川瀬刑事が宮川の自宅
マンションに張り込んだ。
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