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偽装(6)

熱海警察から、各漁港を捜査して大島清次の遺留品が無いか探すように

要請があった、平塚警察では直ぐに平塚漁港に鑑識と石川刑事と川瀬刑事を

向かわせてた、鑑識官、数人が堤防の側壁に血痕の痕跡を発見して採取して

鑑定した結果、O型の血液で、DNA鑑定も出来るとの事であった

平塚署では朝の会議が刑事課で行なわれていた、刑事主任の久本が

「たった今しがただが平塚漁港でO型の血液を採取出来たとの事だ、大島清次

も血液型はO型だ、後はDNAの型が合えば間違い無く大島が殺害された漁港と

言う事になる、それでは今迄の捜査の状況を説明する、まず1番目の殺人だが

害者の川田誠55歳は平塚市紅谷町の「三ヶ月堂」に勤めている川田は5月15日

の夜7時から9時の間に何者かに小田原の海浜ホテルの502号室でクローゼット

の鉄の棒に紐を掛けて首を吊っていた、遺体の紺スーツには枯れ草と思われる

葉が付着していたのと解剖の結果から、これはホテルの外で殺害されホテルの

502号室のクローゼットに鉄棒に吊るされた死体遺棄殺人と考えられる。

第2の事件だが、これは5月21日夜9時から10時の間、市川信男50歳が市内

松風町の自宅アパートでナタのような鈍器で撲殺された彼は小田原の海浜ホテル

で川田誠が殺害された当日同じ階に宿泊していた人間で、小田原署が取り調べた

結果、川田誠が殺害された夜の7時から9時の間はホテルの従業員が目撃して

いる又、風呂場で、2人の客と話していたと風呂に入っていた人間が1人り証言し

ていた事が分かった、詰まり当夜のアリバイはある事が分かった、それと平塚の

人間で小田原の事件当日、やはり同じ階に宿泊していた宮川夫婦がいたが

これもホテルの従業員が夜7時から9時の間は目撃していた為、殺害時間の

アリバイある事になる。

第3の事件は、5月27日に熱海の定置網に引っ掛かった大島清次37歳だが

彼もまた平塚の「三ヶ月堂」の社員で川田誠より若いが仕事場では先輩だった

が彼と川田は社内で余り旨く行っていなかった、死因は水死では無く脇腹を数回

鋭い刃物で刺されたのが致命傷だと分かったまた、殺害日時だが妻の話から

推測しておおよそ5月10日頃に殺害されたのではないかと思われる、以上が

現在までの経過だが・・・・・・・何かあるかな?」

中村刑事が

「主任、この3件の事件は、同一人物の犯行でしょうか?」

「いや、それはまだ手口もバラバラだし分からんな?少なくても1件目の川田誠の

件は2、3人の手が無いと出来ない犯行だろうな?」

今度は清田刑事が

「主任、小田原の海浜ホテルに事件当夜宿泊していた平塚の3人ですが、本当に

アリバイは成立してるんですか?」

「あぁ、ホテルの従業員が見てるのでな、アリバイは間違い無いだろう」

「どうも、納得いきませんが、詰まり川田誠は外で殺されてるんですよね、それでは

遺体はどうやってホテルの中に運んだんですか?私は川田誠は比較的小柄です

からやはり宮川夫婦の大きい旅行バッグが怪しいと思うのですが?」

主任の久本は

「そうだな、ただ夫婦にはアリバイがあるんでなそのアリバイが崩れないとちょっと

難しいな少なくても市川信男が、自宅で殺害された動機は何なのか?その動機が

分れば今回の事件に近ずくと思うんだが、とにかく皆頑張って捜査に当たってくれ

それでは他に無ければ・・・・・・・これで終わる」

会議は終わり、刑事達は2人一組で出掛けて行った。

一方、その日の10時頃、川崎探偵事務所に川田誠の妻の靖子が依頼に来た

「いらっしゃいませ、今日はどのような・・・・・」

と保雄は言って聞いた

「実は私は先日、殺害されました川田誠の妻の靖子ですが・・・・」

「はい、どうもその節は、ご愁傷様でした、実は私も貴女に伺いたい事が

あったんですよ、いいですか川田さんの会社では何か、まずい事が起きてると

言うような事を、生前ご主人から聞いていませんか?」

「あぁ・・・・・・・いや、知らないですね、私は何も聞いていません」

「そうですか、そう言う情報が入ったものですから、それで今日はどのような・・・」

「はい、これは、姉にも内密に捜査して貰いたいのですが、実は私の姉の一之瀬

静子が30年前の19歳の時、2人の男にレイプされ、挙句妊娠してしまって、私達

は皆で「お姉さん何処の誰とも分からない人の子供なんだか下して」と姉に言った

んですが姉は考えて結局「子供に罪は無い」と言って産んだんです、実はその時の

犯人では無いか言う人間が私が時々行くパチンコ店で会う女性で明石町で「礼子」

と言うスナックをやってる人の話から「もしかしたら?」と思いながら、私1度、彼女

がやっているスナック「礼子」に行きまして、時々来ていると言う、その2人の男を

見て来ましたが、でも、そう言う話は、その時はしなかったので、証拠が無いので

どうしょうも無いのですが・・・探偵さんなら、旨くやってくれるのではないかと思って

今日、思い切って来たんですが・・・・」

「そうですか、それで、その事は警察には届けたんですか?」

「はい、私達家族が届けました」

「そうですか、しかし今更、捕まえたって何の罪にも問えないですよ時効過ぎてます

からね」

「いいんです、彼等達が内の姉に頭を下げて謝ってくれれば、それでいいんです」

「そうですか、分かりました、そこのスナック「礼子」とは何処にありますか?」

「はい、明石町の小さい神社があるんですがその隣にあります、もし行く時が分か

れば、私も一緒に行きますよ」

「そうですか、分かりました、貴女の電話番号を教えて頂ければ、電話します・・・・」

「分かりました、090-****-****です」

「分かりました、それでは電話しますので、その時に又」

「それで、こちらの支払いは、どうするんですか?」

「あぁ、後でいいですよ、終わってからにしましょう」

「分かりました、では宜しくお願いします」

そう言って、彼女はか帰って行った。

翌日、保雄は午前10時に熱海に向かった、保雄はホテル、旅館と次々と大島の

写真を持って、宿泊してないか聞いて歩いた

18軒を過ぎて19軒目の橘旅館と言う老舗の、小さな旅館で写真を見せると

「あぁ、この方ですか、ちょっとお待ちください」

と、そこの女将さんと思える50過ぎの女性が奥に入って又、帳面を持って

来てくれた

「あぁ、この方ですよ、そう確か5月11日の朝にチェックアウトされました方です」

「そうですか、それで何時から宿泊していたんですか?」

「4日の夜に、こられてからですから6日間泊まられて、行かれました」

「そうですか、それでこの写真の大島さんを尋ねて来た方は無かったですか?」

「いや、いませんでしたよ、毎日、部屋の中で過ごされていましたよ」

「電話は無かったでしょうか?それと大島さんは女将さんに、何か、会社の事

を話しませんでしたか?」

「いえ、何も聞いていせんし、電話も無かったです・・・・」

「そうですか、どうもありがとうございました」

保雄はお礼を言って、事務所に戻った、その夜、保雄は、夜8時過ぎにに1人で

紅谷町にあるスナック「しのぶ」に初めて行ってみた、ドアーを開けると

「いらっしゃいませ」

と30歳くらいの女性がカウンターの中から返事をしたのか、聞こえて来た

保雄は、一瞬

「わー狭い店だー」

と、声を上げそうになったのを抑えた、そこは、カウンターだけのうなぎの寝床の

ような感じの10人くらいは座れるような細長い、お店だったカウンターに座ると

人一人通れるくらいの広さしか無い感じだった、お客はもう5人くらい座って飲んで

いた、と、そこの女性が

「何にしますか?」

と、お絞りを持って来て聞いた

「すいません、ビール貰えますか?」

直ぐに若い女性がビールを持って来て

「お客さん初めてですね、どーうぞ」

と言って、注いでくれた、保雄はビールを飲み干して

「一杯、いかがですか?」

と彼女に勧めた

「あぁ、どうも」

と言って彼女はグラスを持った、保雄はビールを注ぎながら

「あそこに居る人、ママさん?」

と女性に聞いた

「そうよ、知ってるの?」

「いや、何となくそんな感じがしたんで・・・・旦那さんがいるんだろうね」

「いや、独身ですよママは」

「そう、でも彼氏はいるよな?いや、必ずいるよ、感だけどね?」

「それは、知らないけどね・・・・ママはもてるからね、いるかも、貴方は独身なの」

「あぁ、独身だよ、金が無いので、結婚なんか無理だよ俺には、ハッハッハッハ」

と保雄は笑った。

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