偽装(12)
その後の宮川順子の供述によると
「以前から、夫の行動がおかしいと思って、紅谷町にあるスナック「しのぶ」に夫が
行った時、友人に夫の様子を見に行って貰った処、夫がそこのママとイチャ付い
ていた事を聞きました、後日、夫が土曜日の昼間にパチンコに行くと言って出掛け
ましたから、その後を着けると、宝町のマンションに入って行くのを見て調べると
そこはスナック「しのぶ」のママが1人で住んでいる自宅と分かり 私は「カッ!」と
なって8日の夜7時に自宅から包丁を持って彼女の自宅に、夫と手を切ってほしい
と言う事を、言いに行きました」
「そうか、で、それから?・・・・」
「はい、彼女の自宅のインターホンを押すと
「はい、どなた?」
と返事がありました、 私は咄嗟に
「回覧板ですが?」
と言うと、彼女がドアーを開けました、私は直ぐに部屋の中に入って、彼女に
包丁を突き付けて
「声を出したら刺すわよ!」
と脅しました
「貴女は誰!」
「私は宮川秀明の妻よ!」
「嘘!あの人は独身って言っていたわ!」
「それは貴女を騙してモノにする為よ、いいから、内の人と別れなさい!」
「私、これから出掛ける処なのよ、帰らないと大きな声を出すわよ!帰って!」
「そーは、行かないのよ!貴女から別れると言う事を聞かなければ帰らないわ!」
すると大原しのぶは
「ドロボー!・・・・ 助けてー!」
と大きい声をあげた、瞬間、彼女の手に持った包丁がしのぶの腹を刺していた
「キャー!・・・・・ウゥ・・・ウゥ・・・・・・」
と、しのぶは苦しそうな声を出して、その場に倒れ込んだ
「それで、お前は、そこから、慌てて逃げたんだな?」
「はい、何処をどう走ったのか分かりません、気が付いた時は、もう家の前でした」
「そうか、話は変わるが、お前と夫の宮川秀明は5月15日、どうやって川田誠を
やったのか話すんだな、警察は、お前達が川田をやったとしか考えられないんだ
そろそろ潮時だ!話してみろ!」
宮川順子は頭を下げて考えていたが、顔を上げて話した
「以前からパチンコ屋で知り合いだった市川信男から夫に5月初めに電話が
あって「いい儲け話があるんだが、乗るか?」と市川は宮川に、こう言ったんです」
「実はな紅谷町にある和菓子会社「三ヶ月堂」のある男が、俺の所に職場の
事を暴く書類を持って内部告発して来たんだよ、それで俺は「こんないい儲け
話をほって置く手は無いな」と思って「三ヶ月堂」に行って社長にこう言ったんだ
「社長さんあんたの会社の誰かから俺に「内の会社では賞味期限の改ざんや
古くなったアンコを新しいアンコと混ぜて使い回しをしている」と言う告発が
あったんだが、この書類をマスコミに話したら飛び付くでしょうね、社長そうしま
しょうか」と言ったら社長驚いて「ちょっと、待ってくれ、話し合いしょう」と言う事で
5000万で話が付いたと言う訳だよ」
と言うと、宮川は
「そうか、それで、こっちには幾ら入るんだ」
「そうだな、お前の奥さんにも手を貸して貰って2000万だがどうだ」
「よし、乗った、何時やるんだ」
それは俺が又、電話するから、取り合えず人1人、入るくらいの大きい旅行カバン
を1つ用意して置いてくれ、それじゃぁ又電話する」
それから暫く経った5月14日の夜に電話があって
「いいか、明日午後5時に小田原の城址公園の城の裏に生垣があるから
そこで川田誠という50代の男が金を持ってくる事になってる、それで俺はその
川田から金を受け取り内部告発書を渡す、その後、奴を生かして置くと面倒になる
ので、俺が首を締めて殺すので、お前達はその大きいバッグの中にドライアイスを
入れて俺のと所に来てくれそして、お前と女房でその遺体から川田のスーツを上下
脱がせてそのスーツは俺に渡せ、そしてバックに遺体とドライアイスでを入れて
冷やして午後7時頃に海浜ホテルにチェックインしてくれ、ホテルの部屋は前もって
俺が全て予約して置く俺はその前に川田誠のスーツに着替えてサングラスとマスク
で、顔を隠して川田誠に成済ませてチェックインする、そして直ぐに俺はホテルから
サングラスとマスクを取り市川信男に戻って、ホテルの外に分からないように出て
6時半頃に市川信男でチェックインする、お前達は部屋に着いたら直ぐに、俺が
川田誠の名前で予約して置いた502号室に遺体の入ったバックを持って来るんだ
そこで俺達3人で川田をクローゼットの鉄棒に吊るしてその部屋を後にして自分達
の部屋に戻ってアリバイを作るんだ、どうだ今迄の事は分かったか、分からない事
は紙に書いて置くんだ、分ったか?」
「分かったよ、明日の午後5時にバッグにドライアイス入れて城址公園の裏に隠れて
いるようにしますよ」
「そうか、では明日、実行するから頼むよ」
「夫と私は、翌日の5時に市川信男が行った通りに実行しました」
と宮川順子は話した、話を聞いていた久本主任は
「そうか、ドライアイスか、それで川田の死亡推定時刻をずらしたんだな、それで
終わりか?まだ話して無い事があるだろう、お前と夫の2人はその後、市川信男を
松風町のアパートで殺害してるな?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「もう黙秘はやめろ! 潮時だよ、お前達がやったんだな」
「・・・・・・すいません、夫と市川が、お金の事で喧嘩になって夫が市川のアパートで
彼をハンマーで殴って殺したと聞いています」
「そうか、市川をやったのは宮川1人でやったのか?」
「はい、そうです」
「それで、市川は「三ヶ月堂」から金を幾ら、ゆすり取ったんだ!」
「・・・・・・確か5000万、取ったと言う事だそうです」
「そうか、分った、それで「三ヶ月堂」の内部告発をした大島清次も、お前達が
やったのか?」
「いや、私達はその大島と言う人は見た事も会った事もありません、市川が全て
やっていましたので・・・・・・・」
「そうか、分かった、・・・・・・少し休憩しよう」
と久本主任は刑事課長に報告に行った
「課長、たった今、宮川順子が川田誠と市川信男を夫の宮川秀明と共謀して殺害
した事を自供しました」
「そうか、それでは、先に任意同行してくれ、逮捕状はそれまでに取って置く」
「分りました、お願いします」
そう言って久本は取り合えず、自分の机に戻りお茶を飲んだ後に、中村刑事と
清田刑事に宮川秀明を任意同行するように連絡を取った。
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