偽装(11)
「おい、出て来たぞ!」
二宮綾子とその隣に若い女性が一緒だった
「やった! アレは宮川順子だ!」
「どうしますか、ここで確保しますか?」
と石川が高橋に聞いた
「あぁ、後ろから、そっと近ずいて確保しよう」
「分かりました」
2人の刑事は二宮綾子と宮川順子の後を付けると、段々に距離を詰めて行き
「もしもし、宮川順子だね、平塚警察・・・・」
と言うと、宮川順子は驚いた顔をしたが、直ぐに観念したのか力無くその場に
経たり込んだ、二宮綾子は「順子!」と一声叫んだが、石川刑事が直ぐに車を
持った来たので、諦めたのかその後は何も言わなかった
「よし、2人とも車が来たから、乗るんだ!」
「私は何もしてないでしょう!」
と、二宮綾子が言った
高橋刑事は
「君は犯人を匿った、犯人幇助罪だな」
高橋刑事は宮川順子と二宮綾子を後部座席に乗せて平塚署に向かった。
その頃、保雄の事務所に川田靖子から例の録音テープが届けられた、保雄が
帰ると春子が
「豊田さん、川田靖子さんと言う方から、何か届いていますよ」
「あぁ、もう来たか、ありがとう」
と春子から、それを受け取り中を見た
「春子ちゃん、ここに前、テープレコーダーあったよね?」
「えー戸棚にしまってあるはずよ」
保雄は戸棚の中を探した
「ありがとう、あったよ」
と言って保雄は早速、テープを聞いてみた、間違い無く木原達也と林田進の
声でレイプの話をしている内容だった、保雄は
「よーし、これで、後は村田に頼む事にしょう」
と村田に電話を入れた
「もしもし、あぁ、俺だよ、この前の話の例のテープが手に入ったんだが今から
持って言っても構わないか?」
「そうか、いいよそうだこの前聞かなかったが警察には届け出してるんだろうな
どうせ、もう時効なんだが・・・・」
「あぁ、出してあるそうだよ、処で30年前の書類が取ってあるのか?」
と保雄は聞いた、村田は
大丈夫だよ届出してるなら、仮に無くても再発行すればいいんだよ」
「そうか、じゃぁこれから持っていくよ」
そう言って保雄は警察にいる村田にテープを届けた。
一方、平塚署に移送された宮川順子と二宮綾子はそれぞれ取調室に
入れられ取調べが始まった、主任刑事の久本が
「お前が宮川順子だね」
「そうです」
「お前は大原しのぶを知ってるね、6月8日の夜、彼女の自宅に行ってるね」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「大原しのぶの遺体の側に君のイヤリングの片方が落ちていたよ、それに
あちこちにお前の指紋が残っていた、お前が大原しのぶを、殺したんだね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「お前は夫の宮川秀明と大原しのぶが不倫をしている事が分かって、8日夜
彼女の自宅に包丁を持って出掛けたんだ、そうだな!その包丁はどこに捨て
たんだ!一応、お前の自宅からは包丁は出て来なかったが、明日、家宅捜索
令状を取って改めて捜索するが、何処かに捨てたか、埋めたか、したんだろう
どうなんだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「それと、小田原の海浜ホテルで川田誠が殺された時、お前達は小田原警察の
刑事からホテルのロビーに集められた、その時お前達は平塚の市川信男に
会ってるはずなのに、探偵事務所の人間に「知らない人です」と言ったそうだな
ちゃんと情報は入っているんだ!どう言う事だ、言ってみろ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「内の刑事がお前の横浜の実家に行ったら、ご両親が娘はもう半年以上も
連絡が無いと言っていたそうだ、お前、年老いた両親をほうって、こんな殺人を
やった事が分かったらご両親はどんなに嘆く事か、考えた事があるか・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「貝になったか、そうしてると、お前の罪も段々重くなるんだぞ!話してしまった
方が楽になるんじゃぁないか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そうか、それじゃぁ、少し休憩しよう」
と言って久本主任は取調室から出て行った、10分後、久本は改めて取り調べに
入った
「隣の取調室で、お前の幼馴染の二宮綾子が全て、吐いたそうだ、間違い無く
お前は二宮綾子に大原しのぶを、殺してしまったと話したそうだな、一応これで
二宮綾子からお前がやったと言う供述も得た事だし、お前を今日逮捕するからな」
「・・・・・・・・・・どうも、すいません、お手数掛けました、私が大原しのぶを殺しました」
「そうか、で凶器は何処に捨てたんだ」
「包丁はマンションの前の草むらに洗って捨てました」
「そうか、分った今、逮捕状は取りに行っているので、少し休息していてくれ」
と久本は言い残して課長室に入って行った。
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